プロポフォール導入中にアルフェンタニルのある場合とない場合とでの食道胃接合部のバリア圧

Barrier pressure of the oesophagogastric junction during propofol induction with and without alfentanil: a double-blind, randomised, crossover study in volunteers
European Journal of Anesthesiology: January 2012 - Volume 29 - Issue 1 - p 28-34

・迅速導入中のオピオイド使用に関してはいろいろな慣習がある。オピオイドが、バリア圧(下部食道括約筋-胃内圧)を低下させることにより肺への誤嚥のリスクを増加させるかどうかについては議論がある。プロポフォールによる麻酔導入中にアルフェンタニルを追加することの効果を、食道胃接合部のバリア圧の点について比較することを目的とした。

・スウェーデン、オレブロの大学病院で、17人の健康ボランティア(男性11人、女性6人)を対象とした、二重盲式無作為交差試験である。ボランティア達は、プロポフォール 2mg/kg による導入1分前に、アルフェンタニル 20μg/kg か、同量の等張食塩水を無作為に静脈内投与される2つの場合で麻酔を受けた。プロポフォール投与1分後、30Nの輪状軟骨圧迫を加えた。主要転帰は、プロポフォール投与1分後の、アルフェンタニルの場合とプラセボの場合とのバリア圧の変化の差であった。副次転帰は、アルフェンタニルあるいはプラセボ投与1分後と、輪状軟骨圧迫中のバリア圧の変化の差であった。

・アルフェンタニル+プロポフォールによる麻酔導入と、プラセボ+プロポフォールによる導入との間には、どの時点においてもバリア圧に統計学的な有意差はなかった。バリア圧は、どのボランティアでも2.4mmHg 未満に低下することは決してなかった。

・本研究では、ボランディアのプロポフォールによる導入中に、アルフェンタニルを追加した場合、胃食道接合部の統合性については、リスクの増大は示されなかった。このことは迅速導入中に補助薬としてオピオイドを追加する慣習を支持する。

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