初心者による SLIPA と ラリンジアルマスクの臨床的有効性の比較

Comparison of the clinical effectiveness between the streamlined liner of pharyngeal airway (SLIPA) and the laryngeal mask airway by novice personnel
Korean J Anesthesiol. 2012 Aug;63(2):136-141.

・本研究の目的は、初心者スタッフが使用する場合、咽頭気道流線形ライナー(SLIPA)を古典的なラリンジアルマスク(LMA)と比較することであった。

・全身麻酔を受ける 114 人の患者が本研究に登録され、無作為に 2 群のうちの 1 つに割り当てられた;LMA群(n=57)、または SLIPA群(n=57)。挿入後、挿入成功率、挿入時間、挿入に対する血行動態反応を評価した。術後に、術後気道合併症(咽頭痛、発声困難、嚥下障害)を評価した。

・SLIPAは、96%(73/57)の患者で、LMAでは、93%(53/57)の患者でうまく挿入された(p=0.408)。初回試技での挿入成功率は、SLIPA で 88%(44/57)、LMA で 77%(50/57)であった(p=0.142)。 SLIPA 群の挿入成功時間(33.4±11.0 秒)は、LMA 群(38.8±16.6 秒)よりも有意に短かく(p=0.048)、また初回挿入時の所要時間も SLIPA群(31.0±6.3 秒)の方が、LMA群(34.7±8.6秒)よりも短かった(p=0.013)。血行動態反応と術後気道合併症には 2 群間に統計的有意差はなかった。

・SLIPAは、初心者による挿入成功率、血行動態反応、術後気道合併症について LMA と同様であった。SLIPA の初回試技での挿入時間と成功挿入時間は、LMA のそれらより有意に短かった。したがって、SLIPA は初心者にとっては、第一選択の SGA としての LMA の代用とすることができるであろう。

[!]:見た目も確かに「スリッパ」だ。だいぶ以前から存在するようだが、日本にはあまり紹介されていないのかも。特徴は、i-gel のようにインフレートできるカフがないことと、もしも逆流があっても、その液体をためておくリザーバーとして機能する部分があることだ。
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公式サイト:Sipa.com

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