弁膜症手術を受ける心臓手術患者の術前貧血と院内死亡率の関係についての傾向スコア相応分析
Propensity-matched analysis of association between preoperative anemia and in-hospital mortality in cardiac surgical patients undergoing valvular heart surgeries
Ann Card Anaesth 2015;18:373-9
・貧血は、術後罹患率と死亡率の増加に関連付けられている。著者らは、後ろ向きに弁膜症心臓手術患者集団で術前貧血と院内死亡率との関係を評価している。
・2010 年 1 月から 2014 年 4 月まで、著者らの施設で弁膜修復/置換術を受けた連続した成人患者から得たデータを、病院記録から収集した。貧血は、WHO 基準に従って定義された(男性ヘモグロビン<13g/ dL、女性<12g/dL)。潜在的交絡変数の傾向に基づいて、貧血のある患者と非貧血患者を 1:1 にマッチングが行われた。ロジスティック回帰を使用して、貧血と院内死亡率との関係を評価した。経口マッチングには MatchIt package for R ソフトウェアを使用し、統計分析には SPSS 16.0.0 を使用した。
・冠動脈グラフト移植術の有無にかかわらず弁膜症手術を受けた 2449 人の患者が含まれた。貧血は 37.1%(男性の 33.91%、女性の 40.88%)に存在した。未調整の死亡の OR は、貧血群で 1.6 (95%信頼区間 [95%CI]- 1.041-2.570、P=0.033)であった。貧血の傾向スコア(866 組)に基づいて 1:1 のマッチングを行なった。バランシングは、標準化された差分を用いて確認した。貧血の死亡の OR は 1.8(95% CI 1.042-3.094、P=0.035)であった。人工心肺中のヘマトクリット<20 は、高い死亡率と関連していた。
・心臓弁膜症手術を受ける患者で、術前貧血は院内死亡率に関連する独立危険因子である。
[!]:貧血を改善しておくと予後も改善できるのかどうかが次の研究課題かな。
Ann Card Anaesth 2015;18:373-9
・貧血は、術後罹患率と死亡率の増加に関連付けられている。著者らは、後ろ向きに弁膜症心臓手術患者集団で術前貧血と院内死亡率との関係を評価している。
・2010 年 1 月から 2014 年 4 月まで、著者らの施設で弁膜修復/置換術を受けた連続した成人患者から得たデータを、病院記録から収集した。貧血は、WHO 基準に従って定義された(男性ヘモグロビン<13g/ dL、女性<12g/dL)。潜在的交絡変数の傾向に基づいて、貧血のある患者と非貧血患者を 1:1 にマッチングが行われた。ロジスティック回帰を使用して、貧血と院内死亡率との関係を評価した。経口マッチングには MatchIt package for R ソフトウェアを使用し、統計分析には SPSS 16.0.0 を使用した。
・冠動脈グラフト移植術の有無にかかわらず弁膜症手術を受けた 2449 人の患者が含まれた。貧血は 37.1%(男性の 33.91%、女性の 40.88%)に存在した。未調整の死亡の OR は、貧血群で 1.6 (95%信頼区間 [95%CI]- 1.041-2.570、P=0.033)であった。貧血の傾向スコア(866 組)に基づいて 1:1 のマッチングを行なった。バランシングは、標準化された差分を用いて確認した。貧血の死亡の OR は 1.8(95% CI 1.042-3.094、P=0.035)であった。人工心肺中のヘマトクリット<20 は、高い死亡率と関連していた。
・心臓弁膜症手術を受ける患者で、術前貧血は院内死亡率に関連する独立危険因子である。
[!]:貧血を改善しておくと予後も改善できるのかどうかが次の研究課題かな。
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