上気道に及ぼす麻酔とオピオイドの効果:系統的レビュー

The effects of Anesthesia and opioids on the upper airway: A systematic review.
Laryngoscope. 2015 Jul 21. doi: 10.1002/lary.25399. [Epub ahead of print]

・閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に対する外科的治療を決定するために、薬剤誘発性睡眠内視鏡検査(DISE)が使用される。しかし、上気道に及ぼす麻酔の影響は十分に理解されていない。著者らの目的は、上部気道に及ぼす麻酔剤の効果について既存の文献を体系的に検討することだった。

・データソースは、PubMed、CINAHL、EBM レビュー、Scopusの(創設以来全ての年)。選択基準は、独自のヒトのデータを含む英語の記事が含まれた。2 人の研究者が、上気道の形態、ダイナミクス、神経筋応答、呼吸制御に関する評価指標について全記事を別々にレビューした。

・最初の検索では、180 件の抄録が得られた。最終的に 56 件の記事(総人口=8540 人)が含まれた。分析された麻酔薬は、局所リドカイン、??プロポフォール、デキスメデトミジン、ミダゾラム、ペントバルビタール、セボフルラン、デスフルラン、ケタミン、オピオイドであった。アウトカム指標は多様であり、イメージング研究、オトガイ舌筋筋電図、内視鏡的気道評価、睡眠ポリグラフ検査、上気道閉鎖圧、閉塞の臨床的エビデンスが含まれていた。全ての麻酔薬は、ある程度の気道虚脱を引き起こした。シネ磁気共鳴画像を使用して評価した場合、セボフルラン、イソフルラン、プロポフォールとは異なり、デキスメデトミジンは、用量依存的な効果を有しておらず、プロポフォールよりも動的虚脱を引き起こすことが少なかった。

・OSA のある患者とない患者で、麻酔薬が上気道に及ぼす効果を評価する研究は限られており、麻酔薬間で効果を比較した研究はほとんどない。呼吸制御に及ぼす効果が極めて少ない投薬(例えば、デキスメデトミジン)が、、DISE に際して最適である可能性がある。

[!]:麻酔薬によって気道が虚脱してしまうと、どこを外科的に修復すればよいのか分からなくなってしまうのだろう。デキスメデトミジンは気道虚脱が少ないので睡眠内視鏡に好適であると。

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