セボフルラン導入後、セボフルランからデスフルランへの変更が回復経過に及ぼす影響:無作為化対照試験

Effects of changing from sevoflurane to desflurane on the recovery profile after sevoflurane induction: a randomized controlled study.
Can J Anaesth. 2015 Oct 20. [Epub ahead of print]

・デスフルランは、現在利用可能な揮発性麻酔薬の中で最も溶解度が低く、セボフルランと比較して迅速な覚醒と回復を可能にする可能性がある。それにもかかわらず、セボフルランによる揮発性麻酔導入後に、デスフルランの使用がより迅速な覚醒と回復を提供するかどうかは調査されたことがない。本研究は、麻酔早期にセボフルランからデスフルランへの変更の効果を明らかにすることを目的とした。

・全身麻酔下の硝子体手術に予定された 52 人の患者が、本無作為対照試験に登録された。麻酔は、酸素100%(6 L/分)と 5% セボフルランによる揮発性麻酔導入とした。麻酔維持のために、患者は 1~2% セボフルランか、または 3~6% デスフルランに無作為に割り付けた。デスフルラン群では、麻酔薬は、気管挿管後 5 分以内にセボフルランからデスフルランに変更された。手術後、著者らは以下のエンドポイントを評価した:揮発性麻酔薬を中止から開眼、従命(研究者の手を握る)、抜管、患者の氏名、日付、場所についてのオリエンテーションが付くまでの時間。

・覚醒と回復はセボフルラン群よりもデスフルラン群の方が有意に速かった。開眼までの平均(SD)時間 [それぞれ 6.5(2.9) vs 10.1(3.0)分、平均差 3.6分; 95%信頼区間(CI)、1.9~5.3。P<0.001]、従命 [それぞれ 6.6(2.7)vs 10.1(3.1)分、平均差、3.5分; 95%CI、1.9~5.2、P<0.001]、抜管 [それぞれ、7.0(2.5)vs 10.6(3.0)分、平均差、3.6分; 95%CI、5.1~1.9、P<0.001]。同様に、揮発性麻酔薬の中止から、患者の氏名、日付、場所に対するオリエンテーションが付くまでの時間は、セボフルラン群と比較して、デスフルラン群の方が有意に短かった。術後悪心嘔吐、眼痛、麻酔に関する患者の満足度を評価する 100mm 視覚アナログスケールについては群間に有意差はなかった。

・セボフルラン導入後にセボフルランからデスフルランに麻酔薬を変更すると、セボフルラン麻酔と比べて迅速な覚醒と回復を提供できる。

[!]:まあ当然だろうな、わざわざ研究しなくても・・とも思うが。覚醒を 3.5 分速めたいならば、麻酔途中でセボフルランからデスフルランに変更しておけばよいと。

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