肥満患者における人工心肺中の最適なヘパリン投与量を確認する:前向き観察比較研究

Identifying optimal heparin management during cardiopulmonary bypass in obese patients: A prospective observational comparative study.
Eur J Anaesthesiol. 2016 Jun;33(6):408-16. doi: 10.1097/EJA.0000000000000431.

・人工心肺(CPB)中の抗凝固療法を提供するヘパリン療法は、通常、全体重(TBW)で調整されるが、TBW が理想体重を超える肥満患者にとっては不正確になる可能性がある。目的は、心臓手術中の肥満と非肥満患者とで止血パラメータに及ぼす TBW に基づくヘパリン注入の効果を比較し、最適なヘパリン投与量を計算することであった。

・50 人の患者(BMI≧、または<30kgm)からなる 2 群が、2013 年 2 月 27 日に始まる 9 ヶ月間にわたる大学病院での前向き比較研究に含まれた。CPB 開始前に 300 IUkg TBW の未分画ヘパリン(UFH)をボーラス投与し、目標活性化凝固時間(ACT)>400 秒を維持するために追加用量(50~100 IUkg)を注入した。主要評価項目として ACT と血漿ヘパリン濃度は、CPB 開始後と離脱後の異なる時点で測定した。

・肥満患者の方が、ヘパリンの初期と総投与量が多かった(P<0.0001)。血漿ヘパリン濃度は、各時点(P<0.001)で、肥満患者の方が有意に高く、初期ボーラス後に、非常に高い値に達した(5.90 vs 4.48 IU ml、P<0.0001)。初回ボーラス投与後の血漿ヘパリン濃度と ACT との関係は線形ではなく、漸近回帰曲線に従った。ヘモグロビン濃度は、肥満群の方が術中に高度に減少した。術後出血や総輸血必要量に有意差は認められなかった。

・CPB 中の肥満患者にいては TBW に基づく標準ヘパリン用量は、血漿ヘパリン濃度が過剰となり、ヘモグロビン濃度が術中に有意な低下をきたした。。ACT モニタリングは、この用量過多を確認するには正確でははなかった。初期投与量として 340 IUkg 理想体重のボーラス投与は、非肥満患者で観察されたのと同様のヘパリン濃度 4.5 IUmL を達成するであろう。このヘパリン投与法をを確認するためにさらなる調査がなされてしかるべきである。

[!]:肥満患者では、通常の体重計算でヘパリン投与量を計算すると、過量東都になると。

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