プロポフォールとセボフルラン麻酔を受けた外科手術患者の術後悪心嘔吐のリスク

The risk of postoperative nausea and vomiting between surgical patients received propofol and sevoflurane anesthesia: A matched study.
Acta Anaesthesiol Taiwan. 2016 Nov 4. pii: S1875-4597(16)30004-2. doi: 10.1016/j.aat.2016.09.002. [Epub ahead of print]

・術後悪心嘔吐(PONV)を管理するための現在のコンセンサスガイドラインは、麻酔のリスク因子の 1 つが揮発性麻酔薬の使用であることを示唆している。しかし、臨床現場では、プロポフォールが PONV 予防に、揮発性麻酔薬よりも優れていると感じることはまれである。PONV が、投与された麻酔薬の種類に関連するかどうかを評価するために、プロポフォール麻酔とセボフルラン麻酔とで、PONV 発生率および持続時間を比較した。

・倫理委員会の承認後に実施された 21606 人の全身麻酔症例を含む施設登録簿の後ろ向きレビューを行った。全患者の麻酔は、プロポフォールまたはセボフルランで管理された。バイアスのすり抜けを回避するために、傾向スコア分析を使用して、相応する症例(プロポフォール麻酔)と対照(セボフルラン麻酔)を生成し、2554 人の一致患者対を得た。症状の発生率と持続率を主要評価項目として比較した。

・相応させない患者集団では、セボフルラン麻酔に比較して、プロポフォール麻酔後の方が PONV の発生率が高かった(プロポフォール vs セボフルラン麻酔:それぞれ 18.9% vs 15.3%、p<0.0001)。プロポフォール麻酔後の経過中の PONV 持続率もまた、セボフルラン麻酔後のそれよりも高かった(p<0.001)。逆に、傾向スコアをマッチさせた後では、セボフルランに比べて、プロポフォール後の方が PONV の発生が少なかった(プロポフォール vs セボフルラン麻酔:それぞれ 20.4% vs 23.3%、p=0.01)。しかし、プロポフォール麻酔後の経過中の PONV 持続率は、セボフルラン麻酔後の経過とは変わらなかった(p=0.09)。

・プロポフォールは、セボフルランと比較して PONV の発生率を低下させる可能性があるが、PONV の持続時間は以前の報告で見られるように影響されなかった。

[!]:PONV はプロポフォールの方が少ない可能性もあるが、吸入麻酔に何かしら制吐剤を 1 種類加えれば、同等かそれ以下にできそうだな。

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