εアミノカプロン酸は、全股関節および全膝関節形成術後の出血量と輸血両を減少させる

・全股関節および膝関節形成術(THA と TKA)は相当な出血量を伴い、患者はしばしば 1 単位以上の術後輸血を必要とする。この患者集団ではトラネキサム酸が広く研究されてきたが、著者らは、εアミノカプロン酸(EACA)が関節形成術後の出血と輸血を減少させるという仮説を検証した。

・2014 年 4 月、著者らの退役軍人医療センターで、THA と TKA 中に EACA を投与するプロトコールを導入した。以前は抗線維溶解剤は使用されていなかった。著者らは、EACA 投与標準化の前年に初回関節形成術を受けた患者と翌年に同じ手術を受けた患者とで、出血量と輸血の頻度を比較した。出血量はΔヘモグロビン(術前ヘモグロビン - 術後 1 日目のヘモグロビン)として測定した。初回 THA または TKA を受けた全ての患者が含まれた。再手術や両側手術を受けた患者は除外した。

・EACA プロトコル導入前年に 185 人、翌年の 184 人の初回節形成術患者を同定した。この期間中、手術手技や外科医に変化はなかった。Δヘモグロビンは、対照群(3.4±1.1mg/dL)と比較して EACA 群(2.7±0.8mg/dL)の方が有意に少なかった(p<0.001)。輸血の発生率は、対照群(25.4%)と比較して EACA 群(2.7%)の方が有意に低かった(p<0.001)。群間で静脈血栓塞栓合併症に差はなかった。

・著者らは、初回関節形成術を受ける患者で、EACA プロトコルを導入した後に出血量と輸血の減少を実証した。EACA は、この患者集団で、出血量や輸血を減らすために、TXA の代わりに低コストの代替品となる。

[!]:トラネキサム酸 10% 10mL=167円 vs ε-アミノカプロン酸 20% 10mL 75円。イプシロン注の方がトランサミンよりも安価なのか。

【出典】
Epsilon Aminocaproic Acid to Reduce Blood Loss and Transfusion after Total Hip and Total Knee Arthroplasty
Journal of Arthroplasty Published online: August 23, 2017

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