術中非脱分極性筋弛緩剤投与量と腹部手術後 30 日再入院との関連性

・著者らは、術中の非脱分極性筋弛緩薬(NMBA)の投与量は、30 日再入院と関連していると仮定した。

・3 次医療施設で全身麻酔下に腹部手術を受けた 13122 人の成人患者のデータを、多変量回帰分析により、術中投与 NMBA 用量が、30 日再入院(主要評価項目)と病院の在院期間に及ぼす効果を調査した。

・臨床医は、シスアトラクリウム(平均用量[SD]0.19 mg/kg[0.12])、ロクロニウム(0.83 mg/kg[0.53])、ベクロニウム(0.14 mg/kg[0.07])を使用していた。NMBA の術中投与は、用量依存性に 30 日再入院(第5五分位 vs 第1五分位で、調整後オッズ比 1.89[95%信頼区間(CI)1.26-2.84]、傾向 P:P<0.001)、長期の在院期間(aIRR 1.20(95%CI 1.11-1.29)、傾向 P:P<0.001)、病院費用の増加(aIRR 1.18[95%CI 1.13-1.24]、傾向 P:P<0.001)の高いリスクと関係していた。入院種別(同日 vs 入院手術)は、リスクを有意に変化させ(相互作用期間:aOR 1.31[95%CI 1.05-1.63]、P=0.02)、高用量の NMBA を投与されて外来手術を受けた患者における再入院の調整オッズは、低用量 NMBA 投与患者に比べて、 2.61[95%CI 1.11-6.17]に達した、傾向 P:P<0.001。術中のネオスチグミン総投与量は、30 日間再入院のリスクを増加させた(aOR 1.04[1.0-1.08]、P=0.048)。

・後ろ向き的分析では、腹部手術中に投与された高用量 NMBA は、特に外来手術を受ける患者において、30 日再入院の高いリスクと関係していた。

[!]:筋弛緩剤の使用量が多いと、再入院が増える!? なぜなんだろう。

【出典】
Association between intraoperative non-depolarising neuromuscular blocking agent dose and 30-day readmission after abdominal surgery
British Journal of Anaesthesia Published: 06 September 2017

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