小児麻酔に際してプロポフォールとケタミン混合物の安定性と層別化の評価

ketofol2.jpg・プロポフォールとケタミンの併用は、完全静脈麻酔のために一般的に使用されている。これらの薬物は、異なる注射器または同じ注射器で注入される可能性がある。著者らは、これらの薬物が 1 本のシリンジ内に混合された場合、処置時間中に、これらの薬物は分離して、シリンジの異なる部分で、各薬物の濃度が異なっていることが見出され得ると仮定した。

・プロポフォール/ケタミン混合比(5:1 と 6.7:1)とプロポフォール溶液濃度に基づいて、プロポフォールとケタミンを 4 群として混合することにより、12 本の 60mL ポリプロピレンシリンジを調製した。シリンジを垂直に立たせてラックに入れ、昼間の状態で室温(21.5~22.5℃)に保ち、360 分間移動させなかった。混合物の試料をシリンジの上部と下部の両方から採取した。最初の 1mL の試料を捨て、次の 2 番目の 1mL の試料を 0.2μm のポリテトラフルオロエチレンフィルターでろ過し、2 回測定した(n=6)。試料は以下の時間間隔で採取した:T0、T10、T30、T60、T90、T120、T180、T240、T300、T360 分。シリンジは、視覚的に色調の変化と、薬物間の分離線についてチェックされた。

・4 群全てにおいて、試料の上部と下部のプロポフォールとケタミンの濃度に有意差はなかった。さらに、4 群のいずれにおいても 360 分にわたって、試料のプロポフォールとケタミンの濃度は、統計的に有意な変化はなかった。6 時間の観察中に視覚的変化は観察されなかった。

・著者らの測定の結果から、プロポフォール(1% と 2%)とケタミンの 5:1 と 6.7:1 の比の混合物は、室温で 6 時間の期間、ポリプロピレンシリンジ内で、混合物の均質性と安定性の観点から使用可能であろうことが示された。

[!]:プロポフォールとケタミンを混合しておいても、少なくとも 6 時間は、分離したりせず均質に保たれるであろうことが実験的に確かめられた。

【出典】
Evaluation of the stability and stratification of propofol and ketamine mixtures for pediatric anesthesia
Paediatric Anaesthesia First published: 19 January 2018

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