プロポフォールによる全静脈麻酔とセボフルラン麻酔の回復特性:前向き無作為臨床試験

・歯科医院では、小児歯科処置は、幼い年齢のために非協力的であり得るため麻酔下で行われる。覚醒せん妄(ED)は、全身麻酔からの覚醒後に小児に頻繁に観察される様々な行動障害を伴うが、依然として不明確な現象である。本無作為化比較試験の目的は、セボフルラン(SEVO)麻酔下またはプロポフォールベースの全静脈麻酔(TIVA)のいずれかで全口腔歯科リハビリテーションを受けた小児における ED の発生率を比較することである。

・歯科リハビリテーションを受ける年齢 3 歳以上 6 歳以下の ASA-PS I-II の小児は、TIVA または SEVO のいずれかを受けるように割り当てられた。ED と術後痛は、5 分ごとに Pediatric Anesthesia Emergence Delirium scale とFLACC スケールを用いて、群割り当てを知らされない調査者によって評価された。回復時間、親または後見者の満足度、抜管時間、手術所要時間、歯科処置の種類も記録した。

・116 人の被験者データを分析した。 ED の発生率は、SEVO 後の方が TIVA よりも高かった(65.5 vs 3.4%、P=0.00)。SEVO 群の方が大きな術後疼痛が観察された(中央値 3 vs 1、P=0.000)。FLACC スケールと 、Pediatric Anesthesia Emergence Delirium スコアとの間には、有意な中程度の相関(rs=0.46、P<0.0001)が認められた。親の満足度は、TIVA 群の方が高かった。

・TIVA 後に ED の発生率が低く、親の満足度が高いことが観察された。さらに、TIVA は、術後痛の減少により術後期間がより快適になり、また、抜管時間や回復時間が延長しなかった。

[!]:小児歯科診療においては、吸入麻酔よりも静脈麻酔の方が覚醒せん妄が少なく、術後痛も少ないようだ。

【出典】
Recovery characteristics of total intravenous anesthesia with propofol versus sevoflurane anesthesia: a prospective randomized clinical trial
Journal of Pain Research Published 6 July 2018 Volume 2018:11 Pages 1289?1295

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