頸椎固定した小児で挿管における McGrath MAC と直接喉頭鏡の比較:マネキン研究

● 知られていること: 小児科における気道管理は困難であり、高度な技術と経験が必要である。頸椎固定は、頸椎損傷の危険性がある全患者に適用されるが、それはこれらの患者の気管挿管を著しく悪化させる。ビデオ喉頭鏡は、日常的な臨床状況において、挿管を容易にし、気道の可視化を改善すると報告されている。

● 新しいこと: McGrath は使いやすく臨床的に頻繁に使用されるビデオ喉頭鏡であるが、頸椎固定した小児ではこれまで調査されていない。正常気道において、McGrath はマッキントッシュの喉頭鏡と比較して気道の可視化を改善した。しかしながら、視覚化を改善しても、挿管時間は短縮されず、初回挿管試行の成功率が高くなることはなかった。困難気道では、McGrath はより良い気道の視覚化を提供し、これにより、マッキントッシュガイドによる挿管と比較して、挿管が迅速となり、初回挿管成功率が高くなり、挿管が容易になった。

・小児の緊急気道管理は一般的に難しいと考えられ、気管挿管には高いレベルの個人的なスキルと経験が必要である。頸椎固定は、頸部脊髄損傷の危険性がある全ての患者に適用されるが、気管挿管を著しく悪化させる。ビデオ喉頭鏡の使用は概して有望であるが、この状況における最良の気道器具はまだ確立されていない。

・(A)正常気道、(B)用手的頸部正中位固定、(C)Patriot 頸椎カラーを用いた頸部固定化の 3 つの気道シナリオにおいて、ポーランドの救急医療サービス救急隊員 75 人が小児用マネキンで 2 種類の方法で、無作為順で気管挿管を行った (1) McGrath ビデオ喉頭鏡 (2)マッキントッシュブレード。本研究では、初回挿管成功率、挿管所要時間、声門の視覚化、主観的挿管容易性を調査した。

・McGrath を使用した用手頸部正中位固定を含む困難気道の挿管は、マッキントッシュによる挿管と比較して、初回挿管の成功率が高く、声門の視覚化が良好で、挿管が容易であった。正常気道では、両方の気道確保法は同等に行われた。

・著者らのマネキン研究は、McGrath は、困難な小児緊急患者では、気管挿管の合理的な最初の選択肢である可能性があることを示している。したがって、さらなる臨床研究が示唆される。

[!]:小児でも、困難気道が予想される状況では、ビデオ喉頭鏡が役立つようだ。

【出典】
A comparison of McGrath MACR and standard direct laryngoscopy in simulated immobilized cervical spine pediatric intubation: a manikin study.
Eur J Pediatr. 2017 Jun;176(6):779-786. doi: 10.1007/s00431-017-2909-9. Epub 2017 Apr 21.

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