持続注入と間欠的ボーラス投与による小児のロクロニウム必要量の比較:無作為化比較試験

・小児外科手術中のロクロニウム投与を最小限にすることは、残存筋弛緩を減少させるのに役立つ。本研究の目的は、間欠的ボーラス注入(ボーラス群)と持続注入(群)のどちらががより少量のロクロニウムを必要とするかを調査することであった。

・2017 年 3 月から 6 月まで大学病院単施設での無作為化前向き単盲式対照試験で、全身麻酔を受ける 66 人の小児を対象とした。ボーラスか、または持続注入群において筋弛緩維持のためにロクロニウムを投与した。術中 TOF カウントは 2 を維持した。TOF カウントが 3 に達したとき、ロクロニウム 0.1mgkg をボーラス群に投与するか、または持続注入群では投与速度を 0.1mgkg h 増加させて注入した。

・主要評価項目は、投与されたロクロニウムの用量(μg/kg/分)であった。 TOF カウント 4 から TOF 0.7(RT0.7)と 0.9(RT0.9)までの回復時間を記録した。全ての有害事象は、抜管後 30 分まで記録された。

・ボーラス群の平均(SD)ロクロニウムの投与量は、6.1(0.9)、95%信頼区間(95%CI)5.7~6.4μg/kg/分で、持続注入群では 4.9(1.0)、95%CI 4.6~5.3μg/kg/分であった(P=0.001)。RT0.7 は、ボーラス群では 24.0(13.7)、95%CI 19.3~28.7)、持続注入群では 25.7(16.0)(95%CI 20.2~31.2)であった(P=0.73)。RT0.9 は、ボーラス群では 30.7(17.1)、(95%CI 24.9~36.5)、持続注入群では 30.0(17.6)(95%CI 24.0~36.0)であった(P=0.91)。有害事象の発生率は群間で有意差はなかった。

・全身麻酔を受けた小児では、持続注入によって投与されたロクロニウムの投与量は、間欠的ボーラス投与量より少なかった。

[!]:まあ、当然でしょ。ロクロニウムに限らず、ボーラス投与よりも持続投与の方が総使用量は少なくてすむ、つまり、血中(あるいは効果部位)濃度の曲線下面積がもっとも小さくなるような投与方法が最もコスパが高いのが当たり前だと考えているが。

【出典】
Comparison of rocuronium requirement in children with continuous infusion versus intermittent bolus: A randomised controlled trial.
Eur J Anaesthesiol. 2018 Dec 11. doi: 10.1097/EJA.0000000000000934. [Epub ahead of print]

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