消化管手術後の心房細動発生率に関連する危険因子

・心房細動(AF)は、外科手術(術後 AF)を含む主要な生理的ストレスの後に発生しうるよく見られる不整脈である。腹部手術後の術後 AF に関するデータはほとんどない。腹部手術後の新規発症の術後 AF の発生率に関連する危険因子を明らかにすることに着手した。

・2012 年 4 月から 2014 年 4 月までに腹部手術を受けた年齢 65 歳以上の患者について、患者履歴統合データ保管管理データベースを調べた。既存の心房細動を有する患者は除外した。主要評価項目は心房細動の診断であった。

・2,197 例が含まれ、そのうち 187 例は 90 日以内に術後 AF を発症した(6.3%)。術後 AF の割合は手術によって異なり、小腸切除術で最も高く(17.2%)、胆管手術で最も低かった(4.8%)。術後 AF の検出までの時間の中央値は 32 日であった。術後心房細動を発症した患者は心房細動を発症しなかった患者より有意に高齢であった(年齢中央値 75.3 歳 vs 72.4 歳、P<0.01)。ロジスティック回帰モデルでは、加齢(オッズ比[OR]1.03[信頼区間{CI} 1.01-1.06]、高血圧(OR 1.73[CI 1.19-2.51])、うっ血性心不全(OR 3.04[CI 1.88-4.92])、血管疾患(OR 2.29[CI 1.39-3.37])は、30 日以内の術後 AF の発症を予測していた。このモデルの曲線下面積は 0.733 であった。

・術後 AF は腹部手術後のかなりの数の患者に影響を及ぼす。心血管疾患の病歴などの人口統計は術後の AF の予測に役立つ可能性がある。術後 AF は退院後に確認されることが多く、術後スクリーニングの必要性を示唆するものである。

[!]:腹部手術後の術後 AF 発症の危険因子は、加齢、高血圧、心血管疾患であると。

【出典】
Atrial Fibrillation After Gastrointestinal Surgery: Incidence and Associated Risk Factors.
J Surg Res. 2019 Feb 5;238:23-28. doi: 10.1016/j.jss.2019.01.017. [Epub ahead of print]

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