緊急気管挿管のための 3 種類のビデオ喉頭鏡と直接喉頭鏡検査の比較:後ろ向きコホート研究

・ビデオ喉頭鏡は困難気道を管理するために使用される。本研究では、3 本のビデオ喉頭鏡(Pentax-エアウェイスコープ[ペンタックス]、キングビジョン[King]、McGrath MAC[McGrath])の性能を、緊急気管挿管(TI)の参照値としてマッキントッシュ直接喉頭鏡(マッキントッシュ)と比較した。

・日本の三次病院 2 施設の救急部(ED)と集中治療室(ICU)での後ろ向きコホート研究で、2013 年 12 月から 2015 年 6月 までに ED ICU で行われた連続したビデオ録画された緊急 TI 症例を対象とした。主要評価項目は、初回挿管成功率であった。サブ群分析は、専門術者 vs 非専門術者の初回挿管成功を調べた。初回挿管成功の予測因子を同定するためにロジスティック回帰分析を行った。

・合計 287 件の緊急 TI が含まれた。初回挿管成功率は、ペンタックス、キング、McGRATH 、マ??ッキントッシュ喉頭鏡で、それぞれ 78%、58%、78%、58% であった(p=0.004、フィッシャーの正確確率検定)。非専門術者の成功率は、ペンタックス(87%)と McGRATH (78%)の器具の方が、キング(50%)とマッキントッシュ(46%)の器具よりも有意に高く(p=0.00004、フィッシャーの直接検定)、専門家の成功率(ペンタックス、McGRATH 、キング、マッキントッシュでそれぞれ 67%、67%、78%、78%、p=0.556、フィッシャーの正確確率検定)とは異なっていた。TI の指示、困難気道特性、専門術者 vs 非専門術者のパラメータ調整後、Pentax(OR=3.422、95%CI 1.551~7.550; p=0.002)と McGrath(OR=3.758、CI 1.640~8.612; p=0.002)器具は、マッキントッシュ喉頭鏡と比較したとき、有意に高い初回挿管成功率を示した(参照、OR=1)。しかしながら、King の器具(OR=1.056; 95%CI 0.487~2.289、p=0.889)は、有意な優位性を示していない。

・ペンタックスと McGRATH の喉頭鏡は、マッキントッシュ喉頭鏡と比較した場合、特に非専門術者は、King 喉頭鏡よりも有意に高い緊急 TI 初回挿管成功率を示した。

[!]:日本から発信された論文。日本でメジャーなビデオ喉頭鏡を比較している。専門家である私たちでさえ、エアウェイスコープか、McGRATH MAC の方が使いやすく感じるだろうな。Kingvision は柄が長すぎて、ブレードの挿入からしてなかなか困難なことがある。

【出典】
Comparison of three video laryngoscopes and direct laryngoscopy for emergency endotracheal intubation: a retrospective cohort study.
BMJ Open. 2019 Mar 30;9(3):e024927. doi: 10.1136/bmjopen-2018-024927.

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