テーマ:研修医講義

Q:デキストロースとグルコースの甘い関係とは?

A:臨床では、頻繁に「デキストロース」という名前を聞くだろう。最も身近なのは、ブドウ糖加酢酸リンゲル液である「ソルアセトD」や「ヴィーンD」の「D」は「デキストロース」の頭文字を取ったものだという。 したがって、「デキストロース」とはブドウ糖のことを指しているということになる。 そもそも、グルコース(glucose)には、化…
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Q:麻酔関連薬物の名称の由来とは?

麻酔科にローテーションしてくる研修医向けの話題。 いろいろな薬剤の商品名は、それなりの由来があって命名されている。なかなか興味深く、これらについて知っておくのも無駄ではない。 ● 「アルチバ」の名称の由来 ・薬品名:レミフェンタニル(remifentanil) 鎮静薬剤や筋弛緩薬ではキレのよ良いものが登場して、完全静脈麻…
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Q:酸素運搬のためのメジャーな 2 つのポンプとは?

研修医向けというよりは、医学生向きかもしれないが・・・・ A:「心臓」と「肺」のことだ。どちらか一方が機能停止しても、酸素が行き届かなくなって人間は生きていくことができない。 「肺」を「ポンプ」と呼ぶと、若干違和感があるかもしれないが、ポンプの意味は、「ポンプは圧力の作用によって液体や気体を吸い上げたり送ったりするための機械…
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Q:1 日にブドウ糖 500g を消費するには分時酸素消費量はどれくらい必要か?

1 日当たりブドウ糖(あるいは炭水化物) 500g(2000Cal)だけで生きてゆくためには酸素はどれくらい必要になるでしょうか? 基本的な生理学・生化学の問題です。 A:ブドウ糖が体内で代謝されるときの化学式を覚えているでしょうか? C6H12O6+6O2 → 6CO2+6H2O この化学式から、ブドウ糖1モルが代謝されて二酸化…
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Q:生理食塩水と 5% ブドウ糖液は等張液であることを示せ!

A:生理食塩水とは、体液とほぼ等張の塩化ナトリウムの水溶液(食塩水)であり、塩化ナトリウムを 0.9w/v% 含有する食塩水である。 一方、等張液とは、等しい浸透圧を示す溶液という意味であることから、生理食塩水は体液とほぼ同じ浸透圧を有する溶液ということになる。 生理食塩水と 5% ブドウ糖液はともに等張液なので、生理食塩水…
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Q:循環血液量と血管内液はどう違う?

A:循環血液量は、循環系に存在する血液量で、体重の 1/13 とか、8% とか言われています。体重が 50kg の成人ならば、通常は 4 リットルくらいあります。 一方、血管内液はどれくらいあるかというと・・・ 体重の 60% が水分で、そのうち 2/3 は細胞内にあり細胞内液(体重の 40%)と呼ばれ、残りの 1/3 は細…
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Q:麻酔導入に及ぼすリドカイン静注の効果とは?

37 件の RCT の系統的レビューとメタ分析から、リドカイン静注は、プラセボと比較して、全年齢層の患者さんで喉頭展開と気管挿管に対する心血管反応を軽減するのに役立つ、と報告されています。 リドカイン静注 vs プラセボ が喉頭展開と気管挿管に対する心血管反応軽減に及ぼす有効性 Qi DY, et al. Efficacy of i…
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Q:ヤコビ線とは?

A:ヤコビ線(Jacoby line)とは、米国の内科医 George W.Jacoby (1856-1940)が報告した古典的なランドマークで、教科書的には、左右腸骨稜の最高点を結んだ線を指します。 Jacoby GW. Lumbar puncture of the subarachnoid space. NY med J Dec …
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Q:DSI(遅延導入気管挿管)とは何か?

A:DSI(delayed sequence intubation) は RSI(rapid sequence induction/intubation:迅速導入気管挿管)に相対する言葉で、RSI が意識消失から気管挿管完了までの時間を最短にすることで、誤嚥のリスクを最小限にすることを目的としているのに対して、DSI は患者の可及的に酸…
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Q:MAC(BIS50) とは何か?

A:最小肺胞濃度(minimum alveolar concentration)から派生した概念が多数ある中で、揮発性麻酔薬の脳に対する効力、つまり鎮静効果の力価を示す指標として考案されたのが、MAC(BIS50)(あるいは、MACBIS50 とも表記される) である。 MAC(BIS50) とは、50% のヒトで バイスペクトラ…
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Q:年齢補正 MAC とは?

A:50% のヒトが皮膚切開時に体動を示さない肺胞内における吸入麻酔薬濃度=最小肺胞濃度(minimum alveolar concentration:MAC)は、年齢ととも低下することはずっと以前から知られていた。 1996 年に、Mapleson は既存データのメタ分析を行って、 (1) 年齢(年齢≧1 歳)に対して MAC…
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Q:揮発麻酔薬とオピオイドの相互作用とは?

A:揮発麻酔薬にオピオイドを併用すると、MAC や MAC-BAR、MAC-awake が減少する。ここで、 MAC=minimum alveolar concentration、最小肺胞濃度:皮膚切開に対して 50% のヒトが体動を示さない肺胞濃度 MAC-BAR=minimum alveolar concentration bl…
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Q:CSHT(context sensitive half-time)とは?

A:CSHT(context sensitive half-time、前後状況感受性半減期)とは、ある薬剤を一定速度で持続投与して中止した後、血中濃度が 50% に低下するまでの時間(分)を示すものである。もっと分かりやすい日本語にするとすれば、「持続投与時間依存性半減期」とでも表現できるだろう。 基本的な薬理学講義において、「排…
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Q:筋弛緩薬の感受性とは?

A:人体には多くの筋肉が存在しており、骨格筋だけで約 400 個もあるとされている。人体に非脱分極性筋弛緩薬を投与した時に、すべての筋肉に同程度に筋弛緩効果が現れるわけではなく、ある筋肉には筋弛緩効果が強く現れ、また別の筋肉には、筋弛緩効果が少ししか現れない。 筋弛緩薬は骨格筋に一様に効くのではなく、四肢筋にはよく効く(感受性が高…
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Q:筋弛緩モニターの代替装着部位とは?

A:筋弛緩薬を用いて安全な麻酔管理を行うためには、TOF ウォッチ等の筋弛緩モニターを用いた客観的モニタリングが推奨されている。筋弛緩モニターの装着部位は、測定のし易さから、手の拇指がもっとも広く用いられており、尺骨神経を刺激して拇指内転筋の動きをモニターする。 ●尺骨神経-拇指内転筋 〇モニター装着の要点 ・表面電極を貼る前…
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Q:揮発麻酔薬の維持濃度はどうするか?

A:周囲を見ると、皆それぞれ、揮発麻酔薬の維持濃度は異なっているようだ。セボフルラン 1% で維持している人もいれば、いつも 2% 使っている人とか・・・。そこで、今日は、この揮発麻酔薬の維持濃度について考えてみよう。 全身麻酔の要素として「鎮痛」、「鎮静」、「筋弛緩」、「有害反射の抑制」が挙げられている。その昔、吸入麻酔薬が、こ…
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Q:脊椎麻酔に使用する針は、どんなタイプ、太さが適しているのか?

A:細すぎないペンシルポイント型の脊椎麻酔針が推奨されている。例えば、25G whitacre 針。 <針の形状について> 同じ太さのカッティング型に比べて、ペンシルポイント型の方が、硬膜穿刺後頭痛が少ない。これは前者が traumatic と表現され、硬膜の線維を切断しながら穿刺するのに対して、後者が atraumatic と表現…
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中心静脈カテーテルの血管内位置異常の例

CVC の位置異常は、左内頸静脈または鎖骨下静脈にカテーテルを挿入した場合に最もよく見られる。Schummer らによる大規模な前向き研究では、熟練処置者による 1794 本の中心静脈カテーテルのうち、カテーテ先端の 6.7% が静脈内の異常な位置に留置されていた。 Schummer W et al. Mechanical compl…
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中心静脈カテーテルの先端位置が適切な場合と不適切な場合

【1】 正常な血管の解剖学的構造 【2】 右内頸静脈カテーテルの適切な位置(心膜反転部よりも上方の上大静脈) 【3】 カテーテルの心室内留置は危険であり、禁忌である 【4】 左内頸静脈からのカテーテルが浅すぎると無名静脈の穿孔を起こすことがある(矢印) 【5】 左内頸静脈からのカテーテルが上大静脈の外側壁に当たる(矢印)と侵食し…
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Q:中心静脈カテーテルの留置長をどう決めるか? その2(局所解剖編)

【1】 針の刺入点から鎖骨切痕までの距離+CXR 上の鎖骨切痕~気管分岐部間距離 2007 年に、Ryu らは、右内頸静脈(IJV)か、または右鎖骨下静脈(SCV)を介した中心静脈カテーテル留置に際して、針挿入点と(右側)鎖骨切痕との長さと、胸部レントゲン写真上で測定した(右側)鎖骨切痕と気管分岐部との縦の長さを加算して得られる深…
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Q:中心静脈カテーテルの留置長をどう決めるか? その1(数式編)

A:現在のガイドラインは、CVC 先端が心嚢外の上大静脈(SVC)にあるべきことが強く示唆されており、様々なランドマークや、右心房心電図(ECG)、経食道心エコー検査法(TEE)といった高度な技術が推奨されている。 しかし、CVC を挿入する症例で、右心房心電図(ECG)、経食道心エコー検査法をルーチンに使用できるわけではないこと…
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Q:CV カテーテルの先端はどこに位置させるのがよいか?

A:中心静脈カテーテル(CVC)の留置は手術室や集中治療室で頻繁に行われる処置である。CVC の先端位置は、理想的には、心タンポナーデの危険性を排除するために、心膜反転部よりも外側の大静脈で、静脈径が十分に太くて、血流が豊富で血栓が形成されにくく、血管壁にびらんや潰瘍形成、さらには血管穿破をきたさないようにカテーテル先端が血管壁に並走す…
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Q:ビデオ喉頭鏡の挿管成功率は高いのか?

ビデオ喉頭鏡は、直接喉頭鏡に比べて声門可視化が良好で、正常気道患者では、直接喉頭鏡と比べて、さほどの優位性はないものの、困難気道であればあるほどその優位性が増すようである。 多くの研究がなされているが、系統的レビューとメタ分析を中心に当ブログでこれまで紹介した記事をまとめておく。 【気管挿管全体】 ・合計 1196 人の参…
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Q:ビデオ喉頭鏡は侵襲性が低いのか?

A:ビデオ喉頭鏡では、直接喉頭鏡を使用した場合のように口腔軸、咽頭軸、喉頭軸をほぼ一直線にする必要がないので、頭部(上位頸椎)後屈、下位頸椎前屈、最大開口(顎関節)の必要度が少なく、さらには、上顎切歯に加わる力や軟部組織の圧排が少なくて済むことから、直接喉頭鏡に比べて、侵襲性が低いと考えられている。 多くの研究がなされているが、当…
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Q:ビデオ喉頭鏡にはどんな種類があるのか?

「直接喉頭鏡」という言葉がほぼ 1 つの概念を提供するのに対して、「ビデオ喉頭鏡」は、その種類が多くあり、同じ言葉を使用しても、必ずしもみな同じ概念を抱くとは限らない。「ビデオ喉頭鏡」とか「間接喉頭鏡」という言葉で一括りにされてしまいがちであるが、実際には、その機種ごとに、直接喉頭鏡と同じくらいに、利点と欠点を有している。 ビデオ…
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ビデオ喉頭鏡の利点と欠点

現在、ビデオ喉頭鏡はさまざまな種類が市場に投入されており、それぞれの器具毎に独自の利点と欠点がある。しかし、またビデオ喉頭鏡全般に共通した利点と欠点もある。 ビデオ喉頭鏡のどこが良いかと問われれば、とにかく「今まで直接喉頭鏡では見えなかったものが見える。」ということに尽きるであろう。しかし、利点はそれだけにはとどまらない。見たいも…
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ビデオ喉頭鏡による気管挿管の方法

直接喉頭鏡で気管挿管を行う場合には、喉頭鏡ブレードの挿入と気管チューブの挿入の全てが直視下で実施されるが、チューブガイドが存在しないグライドスコープや、C-MAC、McGarth などのビデオ喉頭鏡を使用する場合には、喉頭鏡ブレードの挿入と気管チューブの挿入のそれぞれを、直接視と間接視を交互に併用しながら行う必要がある。 「口腔(…
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Q:ビデオ喉頭鏡の「ブラインド・スポット」とは?

直接喉頭鏡を使用して気管挿管を行う場合、喉頭鏡ブレードを口腔底に沿って進めていくと、次第にブレードの先端が見えなくなって行く。しかし、声門が確認できた後、気管チューブを挿入していく過程で、チューブの先端が気管か食道に入るまでは、先端が視界から消失することはほとんどない。 これに対して、ビデオ喉頭鏡を使用して気管挿管を行う場合、気管…
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Q:ビデオ喉頭鏡とは?

直接喉頭鏡を使用して声門を直視するには、視点が口腔外にあるために、口腔軸、咽頭軸、喉頭軸がほぼ一直線になっていなくてはならない。 そのためには、通常、対象者の頭頸部をいわゆる「スニッフィング・ポジション」にする必要がある。頭の下に枕を置いて頭部を拳上し、下位頸椎を前屈することにより、咽頭軸と喉頭軸をほぼ一直線とし、さらに下顎を突き…
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Q:McGrath の進化とは?

ビデオ喉頭鏡関連の文献で、しばしば McGrath も登場するが、McGrath には、挿入方法からして異なる「McGrath series 5」と、「McGrath MAC」の 2 種類が存在し、文献上にもそのいずれについての研究であるかが明記されていないことも多いので、ここで McGrath の進化について書いておく。 McG…
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