A:米国麻酔科学会(American Society of Anesthesiologists:ASA)による術前身体状態(Physical Status:PS)の分類のことで、術前に、患者の健康状態を評価するためのシステムである。
1963 年に、米国麻酔科学会(ASA)が、5 分類からなる身体状態分類システムを採用し、その後 …
従来の開腹手術に比べて、腹腔鏡手術は、手術侵襲が格段に少なくなったが、麻酔管理は従来と変わらず気管挿管で管理されていることが多いようだ。患者体位を頭低位(トレンデレンブルグ体位)とし、気腹を行うことが、胃内容逆流の危険性を高めるために、気管挿管の方が安全だという理由からだ。しかし、近年、第二世代の SAD を使用して安全に管理できている…
A:無呼吸許容時間(突然の無呼吸が発生して換気ができない場合に、重篤な低酸素血症が発生するまでの時間)に最も大きな影響を及ぼす因子は。
① 機能的残気量(FRC)
② 肺胞酸素濃度
③ 代謝率
である。
したがって、その対策としては、
【1】 機能的残気量を増大させる
(1-1) 体位(ファウラー位、半坐位、坐位、…
A:英国において手術室、救急室、集中治療室での 1 年間の麻酔中に発生した合併症を報告し検討した、これまでに行われた気道管理の主要な合併症に関する最大の包括的かつ広範なレビュー研究である。
英国の麻酔科領域の大きな団体としては、王立麻酔科医協会(Royal college of Anaesthetists:RCoA)とイギリス・ア…
揮発性吸入麻酔薬は個人差が少ないため、いつもいつも BIS モニターを装着しようとは思いませんが、全静脈麻酔をする際には、投与薬物量に個人差があるため、やはり使用したくなります。
開心術の人工心肺中は、人工心肺装置に気化器を組み込まない限り、通常は、静脈麻酔をせざるを得ません。また、脳外科手術の際、揮発性吸入麻酔薬は脳血流を増加さ…