麻酔科勤務医のお勉強日記

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zoom RSS 麻酔下の心臓手術患者における無呼吸酸素療法と低1回換気量人工呼吸:単施設前向き無作為化比較試験

<<   作成日時 : 2017/03/19 07:58   >>

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・研究目的は。左内胸動脈を採取する際の無呼吸酸素療法と低換気量(VT)人工呼吸のの生理機能を比較することであった。

・待機的冠動脈バイパス移植手術を受けた 24 人の患者を対象とした、教育病院単施設での前向き無作為化試験である。左内胸動脈の採取中に 15 分間、無呼吸酸素療法(無呼吸群:12 名)と低 VT 換気(低 VT 群:12 名)(2.5mL/kg 理想体重)。主要評価項目は、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)の絶対的変化であった。副次評価項目は、動脈血 pH、肺動脈圧(PAP)、心係数、肺動脈加速時間の変化、手術的アクセスの容易さであった。

・PaCO2 の絶対的増加の平均(標準偏差)は、無呼吸群では 31.8mmHg(7.6)、低 VT 群では 17.6mmHg(8.2)であった(ベースライン調整差 14.2mmHg[95%信頼区間 21.0-7.3]、p<0.001)。pH の絶対的減少の平均(標準偏差)は、無呼吸群では 0.15(0.03)、低 VT 群では 0.09(0.03)であった。ベースライン調整差 0.06[95%信頼区間 0.03-0.09]、p<0.001。群間の経時的変化率の差(時間と治療の相互作用)は、PaCO2(p<0.001)、pH(p<0.001)、収縮期 PAP(p=0.002)、拡張期 PAP(p=0.023)、平均 PAP(p=0.034)で観察された。両方法は、手術的アクセスの十分な容易さを提供した。しかし、無呼吸酸素療法の方が優先的に好まれた。

・無呼吸酸素療法は低 VT 換気と比較して高度の高炭酸血症と呼吸性アシドーシスを引き起こした。どちらの方法も、PAP や心機能に有害な影響を及ぼさなかった。両方法は、手術的アクセスの十分な容易さを提供した。

[!]:内胸動脈採取時の呼吸器設定なんて気に掛けたこともなかったけど、言われてみれば術野の安静度が良好に越したことはないのだろうな。

【出典】
Apneic Oxygenation Versus Low-Tidal-Volume Ventilation in Anesthetized Cardiac Surgical Patients: A Prospective, Single-Center, Randomized Controlled Trial
J Cardiothorac Vasc Anesth. 2016 Dec 30. pii: S1053-0770(16)30735-2. doi: 10.1053/j.jvca.2016.12.019. [Epub ahead of print]

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