麻酔科勤務医のお勉強日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 重症頭部外傷後のβ遮断薬は、良好な長期機能的転帰と関係している:対応させた症例対照研究

<<   作成日時 : 2017/03/17 07:10   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

・重症頭部外傷(TBI)は、外傷後の死亡と機能障害の主な原因である。いくつかの研究でβ遮断薬を投与された TBI 患者の生存率の改善が観察されているが、機能的転帰への影響はほとんど報告されていない。

・重症 TBI 患者(頭部 AIS≧3)が、5 年間にわたって前向きに収集された TBI データベースから同定された。神経外科 ICU の在室時間が 48 時間未満の患者と入院後 48 時間以内に死亡した患者は除外した。入院後 48 時間以内にβ遮断薬を投与され、退院するまで治療を続けた患者は、β遮断症例とし、傾向スコアマッチングを用いて非β遮断対照と相応させた。興味の評価項目は、外傷 12ヶ月後までの機能的転帰尺度として、グラゴーアウトカムスコア(GOS)であった。GOS≦3 は転帰不良果とみなされた。二変量解析を使用して群間差を決定した。オッズ比と 95%CI を用いて、GOS に及ぼすβ遮断薬の効果を評価した。

・362 人の患者が包含基準に合致し、入院時に β遮断薬を投与された患者は 21% であった。傾向スコアを一致させた後、76 の相応対が分析に利用可能であった。分析に含まれる変数には統計的な差はなかった。平均在院期間は、β遮断症例の方が短かった(18.0 vs 26.8日、p<0.01)。長期的機能不全のリスクは、非β遮断対照群では 2 倍以上(OR 2.44、95%CI 1.01-6.03、p=0.03)であった。

・重度の TBI 患者へのβ遮断薬投与は、機能的転帰を改善するようである。さらに前向きの無作為化試験が必要である。

[!]:重症頭部外傷患者にはβ遮断薬投与で生存率と機能的予後が改善すると。

【出典】
β-Blocker after severe traumatic brain injury is associated with better long-term functional outcome: a matched case control study.
Eur J Trauma Emerg Surg. 2017 Mar 8. doi: 10.1007/s00068-017-0779-5. [Epub ahead of print]

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
重症頭部外傷後のβ遮断薬は、良好な長期機能的転帰と関係している:対応させた症例対照研究 麻酔科勤務医のお勉強日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる