麻酔科勤務医のお勉強日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 術後疼痛に対する周術期エスモロールの効果:系統的レビューとメタアナリシス

<<   作成日時 : 2017/03/20 08:36   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

・エスモロールは、術後疼痛を改善し、オピオイドの必要性を低減することが示されている。この系統レビューの目的は、補助薬としての周術期エスモロールが術後早期の疼痛強度、回復プロフィール、麻酔薬必要量に及ぼす効果を評価することであった。

・全身麻酔中のエスモロールの影響を評価する無作為化プラセボ対照試験についてデータベースを検索した。主要評価項目は術後早期の疼痛に関連し、副次評価項目は覚醒時間、術後悪心嘔吐、術中麻酔薬必要量に関連していた。936 人の患者を含む 19 件の試験が同定された(エスモロール=470 人、プラセボ=466 人)。

・エスモロール群では、術直後の安静時の数値疼痛スコアは、10 点中 1.1.6(95%信頼区間[CI]:1.97-0.35、I2=96.7%)少なかった。オピオイド消費量も、麻酔回復室で、プラセボと比較して、モルヒネ IV 当量で平均差 5.1mg(95%CI:7.0-3.2、I2=96.9%)少なかった。;オピオイドレスキュー投薬 69% の減少が認められた(オッズ比[OR]:0.31,95%CI:0.16-0.80、I2=0.0%)。術後悪心嘔吐の 61% 減少も明らかであった(OR:0.39、95%CI:0.20-0.75、I2=60.7%)。エスモロール群ではプロポフォール導入用量の減少が認められた(平均差:-0.53mg/kg、95%CI:-0.63--0.44、I2=0.0%)。呼気終末デスフルラン相当濃度(平均差:1.70%、95%CI:-2.39〜-1.02、I2=92.0%)と術中オピオイド使用量(フェンタニル当量、平均差:440μg、95%CI:-637〜-244、I2=99.6%)の減少がエスモロール群で観察された。エスモロールは覚醒時間に影響を及ぼさなかった。

・補助薬としての周術期エスモロールは、術後の疼痛強度、オピオイド消費量、術後の悪心嘔吐を減少させる可能性がある。異質性を考慮すると、これらの所見を確認するために、より大規模な臨床試験が正当化される。

[!]:エスモロールには、疼痛軽減、オピオイド節約、悪心嘔吐抑制効果があるようだ。

【出典】
The effect of perioperative esmolol on early postoperative pain: A systematic review and meta-analysis
J Anaesthesiol Clin Pharmacol 2017;33:28-39

<関連記事>
1.術中エスモロール注入は鼻中隔形成術後の鎮痛薬消費量と術中麻酔薬投与量を減少させる

2.腹腔鏡下虫垂切除術後の嘔気嘔吐と疼痛に及ぼす術中エスモロール注入の効果

3.低用量エスモロールの持続注入が腹腔鏡下婦人科手術中のレミフェンタニル必要量に及ぼす影響

4.腹腔鏡下胆嚢摘出術を受ける患者で術中エスモロール投与が麻酔薬、鎮痛薬必要量と術後悪心嘔吐に及ぼす効果

5.エスモロールは、麻酔薬必要量を減少させ、それによって早期抜管を促進する:頭蓋内手術を受ける患者での前向き対照試験

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
術後疼痛に対する周術期エスモロールの効果:系統的レビューとメタアナリシス 麻酔科勤務医のお勉強日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる