静脈内リドカイン vs 胸部硬膜外鎮痛:腹腔鏡下直腸結腸切除術患者での無作為対照試験

Intravenous Lidocaine Versus Thoracic Epidural Analgesia: A Randomized Controlled Trial in Patients Undergoing Laparoscopic Colorectal Surgery Using an Enhanced Recovery Program
Regional Anesthesia & Pain Medicine: May/June 2011 - Volume 36-3 - pp 241-248

・開腹結腸直腸手術において、腹腔鏡、胸部硬膜外鎮痛、早期回復プログラム(ERP)は、術後回復戦略を促進する主要な要素であることが示された。本研究は、ERPを用いた腹腔鏡下結腸直腸切除術を受ける患者で、術中術後の静脈内リドカイン静注が、術後の腸機能の回復に与える効果を、胸部硬膜外鎮痛と比較した。

・定時腹腔鏡下結腸直腸手術予定の患者60人は、前向きに、術後48時間、PCAモルヒネに加えて、胸部硬膜外鎮痛(TEA群)かIVリドカイン注入(IL群)(毎時1mg/kg)を受けるよう無作為化された。全患者は、同様のERPを受けた。主要転帰は、腸機能回復時間であった。術後の疼痛強度、離床時間、食事摂取量、在院期間、術後合併症を記録した。

・最初の放屁までの平均時間とSD(95%信頼区間)(TEA、24[SD、11][19-29]時間 vs IL、27[SD、12][22-32]時間)、便通までの時間(TEA、44±19[35-52]時間 vs IL、43[SD、20][34-51]時間)は、両群(P=0.887)で同様であった。直腸手術を受けた患者では、胸部硬膜外鎮痛は鎮痛が良好であった。離床と食事摂取量は、同様であった。 TEA群とIL群の患者は、中央値3日目(四分範囲、3-4日)(P=0.744)に退院した。両群の患者の60パーセントは、3日目に退院した。

・ERPを用いた腹腔鏡下結腸直腸切除術を受ける患者では、リドカインの術中術後静注は、胸部硬膜外鎮痛と比較して腸機能に同じような影響を及ぼした。

[!]:腹腔鏡下手術となると、腸管全体に与える影響も少なくなるためか、硬膜外鎮痛の腸蠕動促進に対する有用性もさほどではなくなるということかな。

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