人工呼吸下のICU患者で肺炎予防のための早期 vs 晩期気管切開

Early vs Late Tracheotomy for Prevention of Pneumonia in Mechanically Ventilated Adult ICU Patients -A Randomized Controlled Trial -
JAMA Vol. 303 No. 15,April 21,2010 303(15):1483-1489

・気管切開は、人工呼吸が長引く患者で気管挿管の代替手段である。が、気切を行なうには大量の医療資源を必要とするので、気管切開をいつ施行するかは臨床的に重要である。

・早期の気管切開(挿管後6-8日)が、遅い気管切開(気管挿管後13-15日後)に比べて、肺炎の発病率を減らし、人工呼吸の期間とICU在室期間をを短縮するのに効果があるか判定するために、2004年6月~2008年6月までイタリアの12のICUで成人患者600人を対象に無作為対照試験を行なった。患者は24時間人工呼吸を受け、簡易APSII=35~65、SOFAスコア≧5であった。

・48時間後に呼吸状態が悪化するか、SOFAスコアが不変あるいは悪化し、肺炎でない患者は、早期の気管切開(n=210;119人が気切された)または、遅い気管切開に(n=209;145人が気切された)に無作為に割り付た。

・主要エンドポイントは、呼吸器関連肺炎の発病率で、無作為化後28日間の第2エンドポイントは、各群の人工呼吸しない日数、ICUに在室しない日数と生存患者数であった。

・呼吸器関連肺炎は、早期気切群で30人(14%;95%信頼区間[CI]=10%-19%)、遅い気切群で44人(21%;95%CI=15%-26%)(P=0.07)であった。無作為化後28日間の呼吸器関連肺炎になる危険率は0.66(95%CI=0.42-1.04)、人工呼吸の継続は、0.70(95%CI=0.56-0.87)、ICU滞在は0.73(95%CI=0.55-0.97)、死亡率は、0.80(95%CI=0.56-1.15)であった。

・人工呼吸下の成人ICU患者で、遅い気切と比較して早期気管切開は、呼吸器関連肺炎の発病率を統計学的に有意に減少させるには至らなかった。

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