産科全身麻酔の迅速導入にロクロニウムとスガマデクス

・多くの麻酔科医は、迅速導入(RSI)に際し、スキサメトニウムの代わりにロクロニウムを使っている。ロクロニウム有効量の作用持続時間は、大部分の産科手術の所要時間よりも長いので、これは産科麻酔ではあまり一般的ではない。スガマデックスは、手術終了時に、ロクロニウムの深い筋弛緩状態から急速に拮抗できる可能性がある。産科患者群で、RSI に 1.2mg/kg のロクロニウムを使用して 60 秒で良好な挿管状況を提供し、手術終了時にスガマデクスによって効果的に拮抗できるかどうか調査した。

・前向きに連続 18 人の患者で、麻酔導入時にロクロニウム 1.2mg/kg を投与し、TOF-Watch SX(R) でモニターし、スガマデクス 4mg/kg を使用して拮抗した。

・ロクロニウムの平均効果発現時間(95%CI)は、71(56-86) 秒であり、手術終了時にスガマデクス 4mg/kg 投与後、TOF≧90% に回復するまでの平均時間(95%CI)は、86(69-104) 秒であった。

・スガマデクスによって拮抗されたロクロニウム 1.2mg/kg は、産科患者群で効果的であるようだ。

[!]:Crush induction 時は、1.2mgロクロニウムで導入して、4mg/kgスガマデックスでリバースすればOKということだ。通常使用量の倍量で導入、倍量で拮抗。しかし、日本国内でのロクロニウムの上限投与量は、0.9mg/kg であることには注意が必要。何かしらの問題あった場合には、添付書記載の投与方法に沿っているかどうかが問われる。

【 出 典 】
Rocuronium and sugammadex for rapid sequence induction of obstetric general anaesthesia
Acta Anaesthesiologica Scandinavica first published online: 11 APR 2011

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