敗血症ショックにノルアドレナリンか、ドーパミンか?:無作為臨床試験の系統的レビュー

Norephinephrine or Dopamine for Septic Shock: A Systematic Review of Randomized Clinical Trials
J Intensive Care Med March 24, 2011

ノルアドレナリン2.png・敗血症ショック患者の昇圧剤の選択については議論がある。現在のガイドラインによれば、敗血症ショックの難治性低血圧を管理するための第一選択薬はドーパミンかノルエピネフリンと考えられる。本系統的レビューでは、非常に重篤な敗血症ショック患者、または、主に敗血症に続発したショックを伴う重症患者群で、ドーパミンに対してノルエピネフリンを比較した無作為臨床試験を評価した。

・データ・ソースは、 MEDLINE、Embase、Scopus、Cochrane Register of Controlled Trials 、関連した主要文献と総説。選択された研究は、非常に重篤な敗血症の成人で、ノルエピネフリンをドーパミンと比較して、28日後の院内死亡率を報告した無作為臨床試験とした。研究デザイン、研究場所、患者集団、28日後の死亡率または院内死亡率、不整脈の発生率、病院収容期間、ICU収容期間に関するデータを抽出した。

・6研究が、包含基準を満たした。 これらの研究が対象とした患者総数は、2043人で、ノルエピネフリン群が995人、ドーパミン群が1048人であった。ノルエピネフリン群では479例(48%)の死亡が、ドーパミン群では555例(53%)の死亡があった。院内での転帰、あるいは28日後死亡率の点で、ノルエピネフリンがドーパミンよりも優れていることが統計学的に有意であった:統合相対リスク: 0.91(95%CI 0.83~0.99; P=.028)。ドーパミン群と比較してノルエピネフリン群では統計学的に有意に心臓不整脈の発生率が少ないことも分かった:統合相対リスク: 0.43(95%CI 0.26~0.69; P<0.001)。全ての無作為患者が敗血症ショックであった研究を統合した亜群分析では、ノルエピネフリンが院内、あるいは28日後の死亡率を改善することを証明したが、結果はもはや統計学的に有意ではなかった。

・主に敗血症に続発するショックを伴う非常に重篤な患者群からなる研究の統合分析では、院内あるいは28日後の死亡率は、ドーパミンよりもノルエピネフリンが優れていることを示した。

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