腹腔鏡下虫垂切除術後の嘔気嘔吐と疼痛に及ぼす術中エスモロール注入の効果

The effect of perioperative esmolol infusion on the postoperative nausea, vomiting and pain after laparoscopic appendectomy
Korean J Anesthesiol. 2010 Sep;59(3):179-184.

・術中オピオイド投与は、術後悪心嘔吐(PONV)と術後痛の増大として現れる急性オピオイド耐性をきたすことがある。エスモロールは超短時間作用性の心臓選択性のβ1-アドレナリン受容体拮抗薬で、周術期の交感神経遮断にうまく使われており、それは完全静脈麻酔中のオピオイド必要量を減らす。我々は、術中エスモロール投与がPONVと術後痛の減少をもたらすという仮説を検証した。

・腹腔鏡虫垂切除術を受ける患者60人を、2群(E群とC群)に無作為に割付けた。E群患者は、エスモロール5-10μg/kg/min+レミフェンタニルを投与された。レミフェンタニルには自律神経反応に応じて調節した。C群の患者はE群エスモロールと同量の生食を投与し、レミフェンタニルはバイタルサインに応じて調節した。挿管と抜管の前に、E群患者はエスモロール1.0mg/kgを投与し、C群患者には同量の生食を投与した。PONVの頻度と重症度、ペインスコア、レスキュー制吐剤、レスキュー鎮痛薬を、手術後30分、6時間、24時間に評価した。麻酔下の平均動脈圧と心拍数も記録した。

・PONVと術後痛は、C群で有意に多かった。これらの患者は、術後最初の24時間、制吐剤と鎮痛薬の必要量が多かった。平均動脈圧と心拍数は、挿管と抜管の時点でC群で有意に高かった。

・術中エスモロール投与はPONVと術後痛の有意な減少に関係し、早期の退院を促す。

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