集中治療領域でのせん妄の疫学;国際的研究

Delirium epidemiology in Critical Care (DECCA): an international study
Critical Care 2010, 14:R210 Published:2010-11-23

・せん妄は、ICUでよく見られる病的状態である。その疫学に関する大部分のデータは、単施設研究に由来するものである。そこで、今回はICUでせん妄の疫学を評価するために、多施設研究を行った。

・南北アメリカとスペインの計11カ国、104のICUの単一日の有病率研究である。

・合計975人の患者が検査され、497人が包含基準を満たし、登録され(中央年齢62才、52.5%のが男性、ICU死亡率=16.7%、病院死亡率=19.9%)、64%は内科的疾患が原因でICUに入室となった。敗血症が主要な診断(n=76;15.3%)であった。265人の患者は、リッチモンド動揺・鎮静スケール(RASS)で-3よりも深く鎮静され、232人(46.6%)の患者だけがConfusion Assessment Method for the Intensive Care Unit. (CAM-ICU)で評価することができた。せん妄の頻度は、32.3%であった。せん妄のない群と比較して、せん妄と診断された群は、入院時、より重症の疾患があることが、SOFAスコア(P=0.004)とSAPS3スコア(P<0.0001)が高いことで示された。せん妄は、ICU死亡率(20 vs 5.7%、P=0.002)と病院内死亡率の増加(24 vs 8.3%、P =0.0017)、ICU在室期間(p<0.0001)と病院収容期間が長いこと(LOS)と関係していた(22(11-40) vs 7(4-18)日(p<0.0001))。せん妄患者では、ミダゾラム(p=0.009)を以前に使用している頻度が高かった。多変量解析で、せん妄はICU死亡率(OR=3.14;CI95%[1.26-7.86])と病院内死亡率の増加(OR=2.5;CI95%[1.1-5.7])と独立して関係していた。

・この単一日の国際的研究において、せん妄は頻繁で、死亡率の増加とICUおよび病院在院期間の増加と関係があった。せん妄の診断と関連した主要な修正可能な危険因子としては、侵襲的器具と鎮静剤(特に、ミダゾラム)の使用があった。

[!]:ミダゾラムの使用がせん妄の原因になるのか、それともせん妄へと進展する過程でミダゾラムが使用されることが多かったためなのか?

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