下臀部坐骨神経ブロックを受ける患者でブプレノルフィンはブピバカインの術鎮痛効果を強化、延長する

Buprenorphine Enhances and Prolongs the Postoperative Analgesic Effect of Bupivacaine in Patients Receiving Infragluteal Sciatic Nerve Block

Anesthesiology: December 2010 - Volume 113 - Issue 6 - pp 1419-1426

・以前の研究の結果では、斜角筋間または腋窩血管周囲上腕神経叢麻酔に使われる局所麻酔薬にブプレノルフィンを追加すると良好な効果が得られた。本研究では、ブピバカインにブプレノルフィンを追加すると下臀部坐骨神経ブロック後の鎮痛を増強することができるかどうか調査した。

・足と足首の定時外来手術を受ける同意の得られた成人患者103人は、前向きに、二重盲検法で、3群のうちの1群に無作為に割り当てられた。Ⅰ群では、1:200,000エピネフリン入りの0.5%ブピバカインで下臀部坐骨神経ブロックを、さらに生食1mlを筋注された。Ⅱ群では、ブピバカインによる坐骨神経ブロックとブプレノルフィン(0.3mg)の筋注を受けた。Ⅲ群では、ブピバカイン+ブプレノルフィンによる下臀部坐骨神経ブロックと生食1mlの筋注を受けた。

・坐骨神経ブロック、あるいは筋注でブプレノルフィンを投与された患者では、ブピバカインだけを投与された群に比して、PACUでの疼痛が少なかったが、個々の分散分析モデルの一対比較では統計的には差がなかった。しかし、坐骨神経ブロックにブピバカイン+ブプレノルフィンを使用した場合にだけ、術後鎮痛時間が延長した。坐骨神経ブロックにブプレノルフィンとブピバカインの組合せを投与された患者は、ペインスコア点数が低く、他の2群に比して自宅でのオピオイド消費量が少なかった。

・成績から、全身麻酔下に足・足首手術を受ける患者では、坐骨神経ブロックの際に、ブプレノルフィンを追加すると、ブピバカインの鎮痛効果を増強し延長できるかもしれないことを示したが、メピバカインとテトラカインによる腕神経叢モデルを使用した以前の研究で示されたほどの効果はなかった。

[!]:投与しないよりは投与した方が良いに決まっている。全身投与するよりは局所投与の方が、効果が大きく持続時間も長くなる。一般論が証明された研究。

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