上肢手術のためのリドカインとネオスチグミンを併用した局所静脈内麻酔

Intravenous regional anesthesia using lidocaine and neostigmine for upper limb surgery
Journal of Clinical Anesthesia Volume 22,Issue 5,Pages 324-328 (August 2010)

・静脈内区域麻酔(IVRA)においてリドカインにネオスチグミンを添加する影響を評価した。定時・緊急の前腕と手の手術を受ける ASA-PS=Ⅰ・Ⅱの患者40人を対象とした、3次大学関連医療機関での無作為二重盲検研究。

・患者は、各20人の2群に無作為化され、対照群では、IVRAは生食1mL+0.5%リドカイン40mLを、ネオスチグミン群ではネオスチグミン0.5mg+0.5%リドカ イン40mLを使って行われた。血行力学的パラメータ、知覚・運動遮断の始まりと回復時間、IVRAによる麻酔の質を記録した。タニケット解除後、最初の2時間、VASを30分おきに記録した。また最初に鎮痛剤を必要とした時間と術後24時間に必要とした鎮痛薬の総量を記録した。

・術後24時間、ネオスチグミン群ではVASスコアが有意に低く、最初に鎮痛剤を必要とした時間は長く、必要とした鎮痛薬の総量は少なかった。術中に、ネオスチグミン群は、対照群より知覚・運動遮断の始まりは有意に早く、回復に時間を要した。両群共に副作用の頻度は有意ではなかった。術中の麻酔の質とタニケット・ペインの頻度は、両群で同程度であった。

・上肢手術のIVRAでリドカインにネオスチグミンを追加することで、麻酔の始まり早くし、より良い術後鎮痛もたらす。

[!]:このネオスチグミンの薬理学的効果はどう説明できるのだろうか? 抗コリンエステラーゼ剤がキシロカインの分解を抑制するのか?

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