レミフェンタニルは腸間膜牽引症候群の発生率を増加させる:予備的無作為対照試験

Remifentanil increases the incidence of mesenteric traction syndrome: preliminary randomized controlled trial

Journal of Anesthesia Published online 07, August 2010

・レミフェンタニルを使っていると、しばしば、腹部手術中に、腸の操作のすぐ後、腸間膜牽引症候群(MTS)が観察される。MTS徴候は、顔面紅潮、低血圧、頻脈などである。本研究では、腹部手術でのMTSの発生率に対する、レミフェンタニルの影響を前向きに調査した。

・腹部手術予定の患者100人を、2群に無作為に割付けた。第1の群(n=50)では、静脈内鎮痛薬としてフェンタニルだけが使われ(対照、C群)、第2の群(n=50)では、フェンタニルとレミフェンタニルが使われた(レミフェンタニル群、R群)。全患者の麻酔はプロポフォール+ロクロニウムで導入され、その後セボフルラン吸入で維持された。レミフェンタニルは、鎮痛薬としてR群で患者に持続注入された。R群の患者6人とC群の患者7人で、術前と、皮膚切開後20分に、6-ケト-PGF1αの血漿濃度を測定した。

・MTSは、R群では20例(40.0%)で、C群では5例(10.0%)だけ起こった。両群ともに、MTSの発生率は、腹腔鏡手術より開腹術で高かった。6-ケト-PGF1α血漿濃度は、術前に両群で低くて、MTSが現れた患者では、両群とも皮膚切開20分後に上昇した。

・本研究結果から、開腹術でレミフェンタニルを使用するとMTSが起こりやすいことを示唆する。

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