経大腿動脈経管大動脈弁移植術(TAVI):連続 125 症例での全身麻酔 vs 局所/区域麻酔の観察

Anesthesia and Perioperative Management of Patients Who Undergo Transfemoral Transcatheter Aortic Valve Implantation: An Observational Study of General Versus Local/Regional Anesthesia in 125 Consecutive Patients
Journal of Clinical Anesthesia published online 01 August 2011.

TAVI.png・経大腿動脈経管大動脈弁移植術(TAVI)を受ける大動脈弁狭窄のある高リスクの連続した患者で全身麻酔(GA)と局所/区域麻酔(LRA)の間で術中と術後経過の差異を調査した。

・大学病院で、施設登録に蓄積されたデータを後ろ向きにデータ収集を行い、TAVIを受けた重症ASのある連続125症例を対象とした。全身麻酔と局所/区域麻酔とで術後経過を比較した。合併症は予め規定された基準によって定義された。2006年10月~2010年10月の間にTAVIを受けた連続患者はGA(n=91)で、2010年3月以降はLRA(n= 34)で行われた。結果は必要に応じて、平均±標準偏差または中央値(25-75%)で表現した。

・GAとLRA TAVI患者の術前の特徴は同様であった。LRA群では、手術所要時間(LRA: 80[67-102]vs GA: 120[90-140分]; p< 0.001)、在院期間(LRA: 8.5[7-14.5]vs GA: 15.5[10-24]日; p< 0.001)が短く、術中カテコールアミン必要性(LRA 23% vs GA 90%; p< 0.001)が少なく、輸液輸血量(LRA: 11[8-16]vs GA: 22[15-36]mL/kg; p<0.001)が少なかった。Δクレアチニンに有意差があった(1日目、術前のクレアチニン値; LRA: 0[-12~9]; GA: -15(-25~2.9)μモル(p<0.004))。術後合併症の頻度は、38%(LRA)と77%(GA)(p=0.11)であった。30日死亡率は、7%(GA)と9%(LRA)(p=0.9)であった。

・本観察研究では、LRAの方が術中の循環動態不安定性が少なく、手術所要時間と在院日数が短いことが示唆される。TAVIインターベンション技術の変化に応じた麻酔法の変化は、術後合併症率を上昇させることはなかった。

[!]:TAVIテクニックの向上により、全身麻酔でなくて局所/区域麻酔で手術が可能となり、手術時間も入院期間も短縮し、成績も劣らないと。いいことずくめですね。

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