くも膜下レボブピバカインの拡がりに及ぼす温度の影響

The Influence Of Temperature On Spread Of Intrathecal Levobupivacaine
The Internet Journal of Anesthesiology. 2011 Volume 29 Number 2

・脊椎麻酔の拡がりは、多くの要因(例えば局所麻酔薬の密度と粘性と温度)に影響を受ける。本研究では、関節鏡下半月板切除術を受ける患者で、術中麻酔と術後鎮痛状態に関して、単味の0.5%レボブピバカイン37度と24度の効果を比較した。

・本無作為前向き盲検では、年齢17-70歳、ASA ?~?、待機的膝関節鏡下半月板切除の外来手術予定の合計53人の患者は無作為に2群に割り当てられた。全患者はくも膜下に0.5%単味レボブピバカイン3mLを投与された。?群は、予め37度に温められた溶液を、?群は室温(24度)の溶液を投与された。知覚遮断はピンプリックの知覚消失で、運動遮断は修正Bromageスケールで評価した。十分な運動遮断(Bromage≧2)の存在と患側L1レベルでのピンプリック知覚消失を、手術準備と定義した。患者の痛みの程度はVASを用いて評価した。

・手術準備を達成するのに要した平均時間は?群では5.07±0.39分、?群では10.37±1.13分であった(p<0.01)。くも膜下注入と両側のピンプリック知覚消失までの時間間隔は?群よりも?群で短かった(p<0.01)。ブロック効果消失までの時間は群間で同様であった。5分、10分の時点でのブロックの頭側への移動は?群よりも?群で早かった(p<0.01,p=0.037)。20、30、40分時点での知覚遮断の拡がりには2群間に差はなかった(p>0.05)。

・本研究では、0.5%レボブピバカインを室温(24度)から37度にまで温めることによって、最初の10分間、ブロックの頭側への拡がりを早めることが示された。

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