レニン・アンギオテンシン系遮断薬は血管術後の死亡率増加と関係している

Renin-angiotensin blockade is associated with increased mortality after vascular surgery

Canadian Journal of Anesthesia Published online: 4 June 2010

・術前のレニン-アンギオテンシン系(RAS)抑制状態(アンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンギオテンシン受容体遮断剤による)の患者予後を、30日後の死亡率を主要エンドポイントとして評価した。

・定時の開腹下大動脈瘤修復(AAA)を受ける患者883人を対象とした観察コホート研究を行い、傾向スコア適合研究法で分析した。病歴、麻酔法、術後予後をデータ収集した。ロジスティック回帰分析で、RAS抑制の予測因子を同定した:高血圧、脳卒中、うっ血性心不全、糖尿病、心臓病。RAS抑制の傾向スコアは、各患者ごとにいくつかの要因を使って計算された。:年齢、性別、血清クレアチニン、高血圧、心臓病、うっ血性心不全、脳卒中、糖尿病と心血管薬物への暴露。被検者と対照者は、計算された傾向得点を使ってマッチされた。

・全体での30日後死亡率は、3.5%(31/883)であった。RASブロックされた患者の粗死亡率は、5.8%(21/359)で、一方、対照患者は1.9%(10/524)であった(オッズ比=3.2(95%信頼区間[CI95]1.5-6.7 );P<0.001)。傾向スコアがマッチした261組の傾向分析ではRASブロック患者の30日後死亡率が6.1%(16/261)に対し、非RASブロック患者が1.5%(4/261)であった(P=0.008)。RASブロックと関連した30日後死亡率のオッズ比は、5.0(CI95 1.4-27)であった。

・AAA修復の883症例の調査から、術前のRASブロックに関連して死亡率が増加することをを示した。RASブロックの術中薬理学と生理学をより良く理解すること、因果関係を確認するための今後の研究が必要である。

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