外科内科患者でICU入室中の平均ブドウ糖濃度は死亡率とU字型曲線の関係

Mean glucose during ICU admission is related to mortality by a U-shaped curve in surgical and medical patients: a retrospective cohort study
Critical Care 2010, 14:R224 Published:2010-12-10

・集中治療室(ICU)では高血糖を低下させることは、広く行われている。本研究では、内科・外科患者集団において入院中の平均ブドウ糖濃度として定義される、ブドウ糖コントロールの方法と、ICU死亡率との関係を調査した。

・教育研究病院の20床の内科・外科ICUで、2004年1月~2007年12月に入室となった患者を対象とした後ろ向きのデータベース患者集団研究である。高血糖は、血糖値4.0-7.0mmol/lを目標としたコンピュータ化アルゴリズムによって治療された。5828人の患者が分析対象となり、そのうち、1339人の患者は内科的、4489人は外科的入院時診断であった。

・患者群は、平均ブドウ糖値に従って五分位数で再分割された。これら平均ブドウ糖層と死亡率の関係を調べた。両患者集団で、最低層と最高層で死亡率が最も高かった。年齢、性別、APACHE Ⅱスコア、入院期間、重症低血糖発生数で調節されたロジスティック回帰分析で、内科系集団では平均ブドウ糖が<6.7mmol/lと>8.4mmol/lで、外科系集団では、平均ブドウ糖は<7.0mmol/lと>9.4mmol/lは死亡率の有意な増加と関係していた(それぞれOR 2.4-3.0、4.9-6.2)。研究の限界は、研究デザインが後ろ向きであったことと、疾患の重症度を完全には補正できなかったことである。

・内科・外科患者集団で、ICU在室中の平均血糖値と死亡率の関係は、U字型カーブによって表される。本患者集団では、平均血糖値コントロールの『安全な範囲』は、ほぼ7.0~9.0mmol/lと定義できるだろう。

[!]:血糖値=7.0~9.0mmol/l=126~162g/dl

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