胸部、胸腹部大動脈瘤修復での術後対麻痺予測のための術中運動誘発電位による評価

Assessment of intraoperative motor evoked potentials for predicting postoperative paraplegia in thoracic and thoracoabdominal aortic aneurysm repair
Journal of Anesthesia published onlien 27, November 2010

・運動誘発電位(MEP)のモニタリングは、大動脈修復術において、術中の脊髄虚血(SCI)を検出するのに非常に信頼できる方法であると認められてきた。しかし、術後の対麻痺を予測するためのMEPの感受性と特異度に関するデータは限られている。術後の対麻痺を予測するために、術中のMEP振幅値を後ろ向きに評価した。

・44人の患者の診療記録を見直した。5連続刺激をC3-C4に与えて、 短母指外転筋と前脛骨筋からMEPを記録した。SCI検出のカットオフポイントを、ベースラインMEPの75%減少と設定した。ROC曲線を、いろいろなカットオフポイントに適用した。

・3人の患者(6.8%)で、術後対麻痺が発生した。術中の最小MEPは、対麻痺予測の感度が100%で、特異度は64.9%であり、手術終了時点でのMEPは、対麻痺予測の感度66.7%と特異度78.0%であった:1人の患者(境界型対麻痺で右側単麻痺があった)だけは、偽陰性結果を示した。ROC曲線からは術中の最小MEPと、手術終了時点でのMEP振幅の適切なカットオフポイントは、それぞれベースラインMEPの75~90%減少、64~75%減少であることが示された。

・MEPモニタリングは、下肢対麻痺と不全麻痺予測のカットオフポイントをベースラインMEPの75%減少と設定すると、比較的高い感度と許容できる特異度であった。本研究ではサンプル数が少ないので、術後対麻痺を予測できる適切なカットオフポイントを調査するためにさらなる研究が必要であろう。

[!]:そう言えば、心外でモニターしているSdO2(脳深部酸素飽和度)の術後脳梗塞発生のカットオフ値というのもありそうだな・・・。

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