ブピバカインにマグネシウムを添加すると斜角筋間ブロック後の鎮痛持続時間を延長した

Magnesium added to bupivacaine prolongs the duration of analgesia after interscalene nerve block
Canadian Journal of Anesthesia published online 20 OCtober 2011

マグネシウム48.png・末梢神経ブロック後の鎮痛持続時間を延長しようと、局所麻酔薬への添加物がこれまで研究されてきた。マグネシウムは、動物と人間の疼痛モデルで抗侵害受容作用を持つことが示された。本研究では、鎮痛の持続時間を延長し、鎮痛の質を改善するために斜角筋間神経ブロックで硫酸マグネシウムを長時間作用性局所麻酔薬に添加した場合の効果を評価した。

・関節鏡下腱板修復術を受ける患者66人を対象とした。斜角筋間神経ブロックを、エピネフリン(1:200,000)入り0.5%ブピバカイン20mLに、10%硫酸マグネシウム2mL(マグネシウム群)か生食2mL(生食群)を添加して実施した。以下のデータを、術後24時間にわたって記録した:作用発現時間、知覚および運動遮断時間、鎮痛持続時間、痛みの数値評価スケール(NRS)、術後フェンタニル使用量、合併症。

・鎮痛持続時間は、生食群よりもマグネシウム群の方が長かった[平均(標準偏差)それぞれ 664(188)分 vs 553(155)分、 P=0.017]。マグネシウム群の患者は12時間の時点で、痛みNRSスコアが有意に低かった(P=0.012)が、累積フェンタニル使用量は両群で同様であった。作用発現時間と知覚・運動遮断持続時間は両群間で有意には異ならなかった。

・斜角筋間神経ブロックでエピネフリン入りブピバカインに硫酸マグネシウムを添加すると、鎮痛持続期間を延長し術後疼痛を軽減した。

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