オピオイド鎮痛薬は男性の生殖機能を抑制するが、男性と女性でオピオイド使用は性機能不全の症状とは相関し

Opioid analgesics suppress male gonadal function but opioid use in males and females does not correlate with symptoms of sexual dysfunction
Pain Research & Management September/October 2011, Volume 16 Issue 5: 311-316

・オピオイド鎮痛は男性と女性で生殖機能を弱めるが、性機能低下の症状とホルモン測定値の相関関係は立証されていない。慢性痛に対してオピオイドを使っている男女で生殖機能障害の頻度を調査すること、生殖機能のホルモン測定値と症状の相関関係を調査することを目的とした。

・総合ペインクリニックに通院中の患者について前向き研究を実施した。合計65人の女性(47人がオピオイド使用者、18人が非オピオイド対照者)と32人の男性(26人がオピオイド使用者、6人の対照者)を対象とした。性機能不全の病歴ととホルモン測定値を得た(男性: 全テストステロン[TT]、遊離テストステロン[FT]、プロラクチン、黄体形成ホルモン; 女性: FT、TT、プロラクチン、デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩、ホルモン結合グロブリン、プロゲステロン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、エストラジオール)。

・男性では、FT低値は、オピオイド使用者に一般的であった(20/26; P=0.04)。ホルモン値が異常な男性では、ホルモン値が正常の男性と比較して、性機能不全の頻度に差はなく、またオピオイド使用と非オピオイド使用の頻度に差はなかった。女性では、オピオイド使用者では、FT値が低かった(P=0.02)。デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩低値は、更年期群でだけ(P=0.046)、オピオイド使用女性に頻繁であった(P=0.03)。オピオイドを服用している閉経前女性ではTT値が低い頻度が高かった(P=0.03)。女性の性機能不全の頻度は、オピオイド使用者(32/47)と対照者で同様であり(13/18; P=0.75)、またいかなるホルモン異常とも関係していなかった。オピオイドを服用している男性はFT値が低く、プロラクチン値が高く、オピオイドを服用している女性ではFT値が低かった。性機能不全の頻度は、オピオイドを服用している男性でも女性でも、ホルモン値とは相関しなかった。

・オピオイドは男性ではFT値の低下をしばしば引き起こすが、ホルモン値の異常と性機能不全の症状との間には関係がない。したがって、全男性は、FT低値のスクリーニングを受けるべきである。オピオイド服用中の女性ではFT値が低いが、これは性機能不全症とは相関しなかった。したがって、FTや他のホルモン類の測定値は、女性に有用とは考えられなかった。

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