卵巣温存子宮摘出術が卵巣機能に及ぼす効果

Effect of Hysterectomy With Ovarian Preservation on Ovarian Function
Obstetrics & Gynecology: December 2011 - Volume 118 - Issue 6 - p 1271-1279

・卵巣温存子宮摘出術を受けた女性で、子宮を摘出していない同年齢の女性と比較した場合の、早期卵巣機能不全のリスクを前向きに推定することを目的とした。

・両側卵巣摘出を伴わない子宮摘出術を受けた30~47歳の女性(n=406)と、正常子宮の女性(n=465)で、前向きコホート研究が行われた。血液検体とアンケート・データを、ベースラインの時点と最高5年後まで1年ごとに得た。卵巣機能不全(卵胞刺激ホルモン値≧40IU/Lと定義される)の危険率(HR)は、コックス比例ハザードモデルを使って計算された。

・卵巣機能不全は、子宮摘出群女性の60人と対照群女性の46人に発生した。子宮摘出を受けた女性は、正常子宮の女性と比較して、卵巣機能不全のリスクが約2倍に増加していた(HR 1.92、95%信頼区間[CI]1.29-2.86)。比例ハザード・モデルは、さらに、4年の経過追跡後に、対照群女性では8.0%であるのに比較して、子宮摘出した女性の14.8%が卵巣機能不全を発症すると推定した。子宮摘出に伴って片側卵巣摘出を受けた女性では、卵巣機能不全のリスクが大きい(HR 2.93、95%CI 1.57-5.49)が、両側卵巣を温存した女性でもそのリスクは有意に高かった(HR 1.74、95%CI 1.14-2.65)。

・早期卵巣機能不全のリスクの増大は、閉経前の子宮摘出が原因である可能性がある。早期卵巣機能不全の原因は、手術自体なのか、それとも子宮摘出に至った基礎疾患にあるのかは未解決であるものの、医師と患者は、子宮の良性疾患の治療の選択肢を検討するうえで、この続発症の可能性を考慮に入れておくべきである。

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