心停止生存者における死亡予測のための乳酸と昇圧剤必要度の関係

The association of lactate and vasopressor need for mortality prediction in survivors of cardiac arrest
Minerva Anestesiologica 2011 November;77(11):1063-71

・現在、臨床医が利用できる、心停止後生存者の転帰を予測するためのツールがほとんどない。我々の目的は、単純な臨床パラメータ(最初の血液乳酸値と昇圧剤の使用)の組合せが心停止後患者の転帰を予測することができるかどうか調査した。

・研究形態は後向きの診療記録調査である。研究は、都市部、三次大学教育研究病院2施設で行なわれた。患者の包含基準は以下の通りであった: 1) 年齢≧18歳; 2) 自己心拍が再開した非外傷性院外心停止; 3) 循環再開後1時間以内に乳酸値が測定されていること。

・患者は、2つの変数に基づいて2群に分けられた: 1) 昇圧剤投与状況(昇圧剤投与 vs 昇圧剤なし); そして、2) 初期血液乳酸値(乳酸<5mmol/L、5~10mmol/L、≧10mmol/L と定義した3つのカテゴリ);128人の院外心停止患者が、研究包含基準を満たした。 全体的な死亡率は、71%(95%CI 63-79%)であった。昇圧剤を投与された患者は、昇圧剤を投与されなかった患者と比較して、有意に死亡率が高かった(80% vs 52%; P=0.002)。死亡率の段階的増加は乳酸値の上昇と関係している(乳酸値<5mmol/Lでは39%、乳酸値 5mmol/L~10mmol/Lでは67%、そ乳酸値≧10mmol/Lでは 92%;P<0.001)。我々のモデルのAUCは、0.82であった。

・2つの臨床パラメータ(昇圧剤の必要性と乳酸濃度)の組合せは、疾患重症度の正確な層化システムであり、院外心停止後の患者の死亡率を予測できる。心停止後のこれら変数の前向きの妥当性確認が必要である。

[!]:非常に単純だが、かなり有用なパラメータになる気がする。どちらも心停止時間が長かったことを反映する。

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