腹腔鏡補助下膣式子宮摘出術と開腹子宮摘出術の比較:無作為対照試験

Comparison of Laparoscopically Assisted Vaginal Hysterectomy and Abdominal Hysterectomy: A Randomized Controlled Trial
The Journal of Minimally Invasive Gynecology Vo 191 , P 89-94, January 2012

・研究目的は、婦人科良性疾患に対する腹腔鏡補助下膣式子宮摘出(LAVH) vs 腹式子宮全摘出(TAH)で術中出血量と他の手術パラメータを比較することであった。

・前向き無作為対照試験である。2010年4月~2011年3月に、子宮摘出の強い適応-子宮サイズが妊娠子宮16週以下で開腹や腹腔鏡手術の禁忌のない-がある 50人のタイ患者は無作為にLAVHあるいはTAHに割り当てられた。術中出血、手術時間、術後鎮痛薬必要量、周術期合併症、在院期間を主要転帰測定項目とした。
・術中出血量は、TAH群(中央値 250 mL [範囲 105-800])よりも LAVH 群(中央値 120 mL [範囲 50-300])で有意に少なかった(中央値の差 130 mL, p<0.001、95% 信頼区間 [CI] 55-200)。

LAVH群(中央値 3 mg [範囲 0-12]では、TAH群(中央値 15 mg [6-24])よりも有意に術後硫酸モルヒネ投与量が少なかった(中央値の差 9 mg, p<0.001、95% CI 9-12)。LAVH群の在院期間(中央値 3 日;範囲 2-7)は、TAH群(中央値 4 日;範囲 4- 5)よりも有意に短かった(中央値の差 2 日間、p<0.001、95%信頼区間 1-2)。手術時間は、2群間で同様であった(LAVH群で、中央値100分;範囲 50-240、TAH群で 115分;範囲 60-200、中央値の差 5分、p=0.592、95%CI -15~25)。LAVHから開腹に変更になった症例はなかった。

・LAVHは、TAHよりも、術中出血が少なく、術後モルヒネ必要量が少なく、術後の在院期間が短いという点で有利である。


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