低MAP、低BIS、吸入麻酔薬の低MACからなる「トリプル・ロウ」の患者は在院日数が長く死亡率が高い

Hospital Stay and Mortality Are Increased in Patients Having a “Triple Low” of Low Blood Pressure, Low Bispectral Index, and Low Minimum Alveolar Concentration of Volatile Anesthesia
Anesthesiology: June 2012 - Volume 116 - Issue 6 - p 1195-1203

・低い平均動脈圧(MAP)と深い鎮静状態は、合併症と死亡率と関係づけられてきた。麻酔薬を高い最小肺胞濃度(MAC)で投与した場合の正常な反応は、低血圧と BIS 低値である。低い MAC で MAP や BIS が低い場合、麻酔薬への感受性が高いことを表しているかもしれない。

・オハイオ州クリーブランドのクリーブランド病院で、非心臓手術を受けた 24120 人の患者で、術中のMAP、BIS、MAC の平均を決定した。参照値よりも高いか低い MAP、BIS、MAC 値の組合せに関連するハザード比を決定した。著者らはまた、3つのパラメータが共に低い累積時間と在院期間および 30 日死亡率との関係を評価した。

・基準と高低を定義する平均(SD)は、87±5 mmHg(MAP)、46±4(BIS)、0.56±0.11(MAC)であった。3つとも揃って低い場合(トリプル・ロウ)は、長期入院と関係していた(ハザード比 1.5、95%CI 1.3-1.7 )。30日死亡率は、2 つのパラメータが揃って低い場合には 2倍となり、トリプル・ロウの場合は、4倍となった。トリプル・ロウの持続時間が 60 分以上の場合は、15 分以下の場合に比較して 30 日死亡率が 4 倍になった。トリプル・ロウが 15 分以下から 60 分以上になるにしたがって、在院超過期間は進行性に増加した。

・MAC 分画が低いのに MAP 低値が発生する場合、強力な、高度に有意な死亡予測因子となる。これらの発生が、BIS 低値と同時に発生する場合は、死亡リスクはさらに高くなる。トリプル・ロウ状態を定義している値は、多くの麻酔科医が日常的に許容している範囲内に十分該当する。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック