中心静脈カテーテルの開存性を維持するには、ヘパリンか、0.9% 食塩水か : 無作為試験

Heparin or 0.9% sodium chloride to maintain central venous catheter patency: A randomized trial
Critical Care Medicine: June 2012 - Volume 40 - Issue 6 - p 1820-1826

・本研究の目的は、中心静脈カテーテルのルーメン開存性に関して、ヘパリン(3mL、10単位/mL)と 0.9% 塩化ナトリウム(NaCl、10mL)溶液によるフラッシュを比較することであった。

・ミズーリ州、セントルイス、Barnes-Jewish 病院の内科 ICU と外科/熱傷/外傷 ICUでの、341人のマルチルーメンの中心静脈カテーテルのある患者を対象とした、単施設単施設、無作為化非盲式試験である。最低 2 回以上のフラッシュを少なくとも 1 つのルーメンに行った患者を分析対象とした。患者は、中心静脈カテーテル挿入 12 時間以内に、ヘパリン か 0.9% 塩化ナトリウムによるフラッシュを受けるよう無作為割付けされた。主要転帰は、ルーメン非開存率であった。 副次転帰には、血液の逆流なし、ルーメンからの注入やフラッシュ不可(フラッシュ不能)、ヘパリン誘発性血小板減少症、カテーテル関連血流感染症を含んだ。開存性の評価は、カテーテル留置期間中、または ICU 退室まで、持続注入のないルーメンについて 8 時間おきに実施された。

・326 本の中心静脈カテーテルが調査され、709 本のルーメンが分析された。非開存率は、ヘパリン群(n=314)で 3.8%、0.9% 塩化ナトリウム群(n=395)で 6.3% であった(相対危険度 1.66、95%信頼区間 0.86-3.22、p=0.136)。カプラン-マイヤー分析で、最初の開存性消失までの時間には群間で有意差はなかった(log rank = 0.093)。逆流消失とフラッシュ不能の発生率は、ヘパリン群と 0.9% 塩化ナトリウム群で同程度であった。注入に圧力が必要な中心静脈カテーテルは、注入に圧力を必要としないものに比して、非開存性(10.6% vs 4.3%、p =0.001)と逆流消失(37.0% vs 18.8%、p<0.001)の割合が有意に高かった。ヘパリン誘発性血小板減少症とカテーテル関連血流感染症の頻度は、群間で同程度であった。

・0.9% 塩化ナトリウムとヘパリンのフラッシュ溶液は、ルーメン非開存率が同程度であった。ヘパリン使用に関しては安全性に関する懸念の可能性を考慮すると、短期使用の中心静脈カテーテルの維持に使用するフラッシュ溶液としては、0.9% 塩化ナトリウムが好ましいだろう。

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