術後創部鎮痛に対するトラマドール+アセトアミノフェンとプロポキシフェン+アセトアミノフェンの鎮痛効果

Analgesic efficacy of tramadol/acetaminophen and propoxyphene/acetaminophen for relief of postoperative wound pain
Acta Anaesthesiologica Taiwanica Volume 50, Issue 2 , Pages 49-53, June 2012

・アセトアミノフェン(APAP)を配合した弱オピオイドは、鎮痛j効果が良好で、それぞれの薬剤単独で使用する場合よりも合併症が少ないことが証明された。しかし、異なるオピオイド(トラマドールとプロポキシフェン)が同程度の有効性や安全性を提供するかどうかについては疑問がある。というわけで、本研究では Ultracet(トラマド-ル 37.5mg+ APAP 325mg)と Depain-X(プロポキシフェン 65mg +APAP 650mg)を調査した。本研究の主要目的は、術後の急性痛に対して、一回経口用量の Ultracet vs Depain-X の鎮痛j効果と副作用を比較することであった。

・これは、術後痛のある患者での、無作為非盲式能動的対照並行研究である。静脈ポートの移植を受けた後に中等度の術後痛(VAS 3cm)のある 60 人の患者を無作為に 2 群分けて、術後痛に対して、 Ultracet か Depain-X のいずれかを投与されるようにした。評価項目は、疼痛強度、4時間後の時点での鎮痛評価、有害事象であった。

・最初、本試験に登録した患者は 107 人いたが、45人(42.1%)もが研究中に取り止めた。治療を受け入れた 62 人(Ultracet : Depain-X = 29 : 33)のうち、鎮痛スケールからは、1 時間の時点で、Ultracet の方が、Depain-X よりも鎮痛効果が良好であることが示された(p<0.05)。4 時間後では、Ultracet 群のペイン・スコアは、Depain-X 群よりも有意に低かった(p<0.05)。眠気やめまい、皮膚掻痒感といった有害事象は、両群間で差がなかった。

・軽度から中度の術後痛のある患者で、Ultracet 一回の用量は、作用発現と持続性の点において、Depain-X よりも鎮痛j効果がわずかに良好であった。Depain-X は ヨーロッパ、アメリカ、台湾、その他の国々ではもはや市販されておらず、したがって、Ultracet は、術後痛治療用の優れた代替薬品となり得る。

[!]:Ultracet は、トラムセット配合錠(ヤンセンファーマが製造販売)という名前で日本でも利用できるようだ。全身麻酔後でも、術後早期に内服可能な症例では、坐薬や注射よりも手間が省けて、患者の負担も少なくて良さそうだ。

<トラムセット配合錠>
・トラムセット配合錠の一般向け解説1
・トラムセット配合錠の一般向け解説2
・トラムセット配合錠の添付文書
・ヤンセンファーマのプレスリリース:「トラムセット®配合錠」 新発売のお知らせ ―非がん性慢性疼痛の患者さんに新たな治療選択肢を提供

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