マンニトールは、術後急性腎障害で腎血流量を増加し、濾過率と酸素化を維持する:前向き介入研究

Mannitol increases renal blood flow and maintains filtration fraction and oxygenation in postoperative acute kidney injury: a prospective interventional study
Critical Care 2012, 16:R159 Published:2012-08-17

・急性腎傷害(AKI)は、心血管手術後の主要合併症であり、相当な罹患率、死亡率と関係している。このような患者では、利尿剤はしばしば尿量改善に、輸液管理を支援するのに使用される。マンニトール(浸透圧利尿薬)は、それが腎保護特性を発揮すると信じて、術中術後に使用される。正常な腎機能を有する単純な心臓手術後患者についての最近の研究では、マンニトールは、おそらくは尿細管細胞に対する縮小効果によって、糸球体濾過率(GFR)を増加させた。さらにまた、実験的研究で、腎虚血によって内皮細胞傷害と機能障害、引き続き内皮細胞浮腫が起きることがこれまでに示された。今回の研究では、心臓手術後の早期の虚血性 AKI において、マンニトールが、腎血流量(RBF)、糸球体濾過率(GFR)、酸素消費量(RVO2)、抽出率(RO2Ex)に及ぼす効果を研究した。

・AKI のある 11 人の患者が、複雑な心臓手術後に、プロポフォール鎮静と人工呼吸 2~6 日行う間、調査された。全患者は重症の心不全を、強心剤 1剤(100%)か 2 剤(73%)と、IABP(36%)で治療された。全身的血行動態を PA カテーテルで測定した。RBF と 腎濾過率(FF)は、それぞれ、腎静脈熱希釈法と 51Cr-EDTA の腎抽出によって測定された。GFR は FF と腎血漿流量X(1- ヘマトクリット)の積として計算した。RVO2 と RO2Ex は、標準公式にしたがって、動脈血と腎静脈血検体から計算された。対照値測定後、マンニトールのボーラス投与 225mg/kg、引き続きは、2 回30分間 75mg/kg/h の速度で注入した。

・マンニトールは心係数や心臓充満圧には影響しなかった。マンニトールは尿量を 61% 増加させた(P<0.001)。これは RBF の12% 増加(P<0.05)、腎血管抵抗の 13% 減少(P<0.05)を伴った。マンニトールは、RBF/心拍出量(CO)関係を増加させた(P=0.040)。マンニトールは、RO2Ext または腎 FF の有意な変化を引き起こさなかった。

・術後の AKI に対するマンニトール治療は、腎血管拡張を誘発し、全身血流を腎臓に再配布する。マンニトールは FF 濾過率や腎酸素化には影響を及ぼさず、潅流/濾過と酸素の受容/供給のバランスのよい増加が示唆される。

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