硬膜外鎮痛が分娩所要時間、器械分娩、新生児の短期的転帰に及ぼす効果

Effects of epidural analgesia on labor length, instrumental delivery, and neonatal short-term outcome
Journal of Anesthesia published online 11 September 2012

・硬膜外鎮痛に関連した新生児の短期的有害転帰が硬膜外鎮痛そのものによるのか、それとも、器械分娩によるものかを明らかにしようとした。

・後ろ向き症例対照研究を実施して、硬膜外鎮痛、分娩所要時間、周産期転帰の関係を評価した。硬膜外鎮痛下に分娩した満期妊婦、合計 350 名(症例群)を、硬膜外鎮痛なしの患者 1400 名(対照群)と比較した。

・吸引分娩(6.5 vs 2.9%)と帝王切開(19.9 vs 11.1%)は、対照群よりも症例群の方が多く実施された(p=0.001)。カプラン・マイヤー・アルゴリズムを使用して、分娩第 1 期、第 2 期、陣痛分娩の総所要時間は、対照群に比して症例群で有意に長かった。Cox 回帰分析では、同等性の調整後もなお依然として長時間の分娩が示された。分娩様式で分類した新生児変数は、症例群で自然分娩した場合に臍帯動脈血 pH がわずかに低い点を除いては、症例群と対照群に差はなかった。しかし、硬膜外鎮痛の有無にかかわらず、自然分娩か帝王切開分娩で生まれる新生児よりも吸引分娩で生まれる新生児の方が、アプガースコアと臍帯動脈血 pH は、有意に低かった。多変量解析では、吸引分娩の方が、鎮痛自体よりもずっと一貫して、動脈血 pH に影響することが示された(β係数は、硬膜外鎮痛群で -0.036 vs 吸引分娩で -0.050)。

・硬膜外鎮痛は分娩のゆっくりした進行と関係しており、その結果として、器械分娩の比率が増加する。この器械分娩は、鎮痛それ自体よりも強く新生児転帰に悪影響を与えるようだ。

[!]:そうか~、無痛分娩は、ちょっと分娩時間が長くなるだけじゃないんだな。日本はまだ無痛分娩はあまり普及していないが、普及する前にこのようなデータが明らかにされてよかったんじゃないかな。

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