デキスメデトミジンで鎮静された人工呼吸患者の睡眠の質

Sleep quality of mechanically ventilated patients sedated with dexmedetomidine
Intensive Care Medicine published online 8 September 2012

集中治療室患者.png・デキスメデトミジンは非急速眼球運動(NREM)睡眠を自然に促進する内在性経路を活性化すると考えられている。デキスメデトミジンは、人工呼吸患者で、回復睡眠、つまり、NREM ステージ 3 と 4 (徐波睡眠; SWS)や睡眠連続性を誘発するかもしれない。しかし、デキスメデトミジン注入中の人工呼吸患者の睡眠特性については、これまでほとんどデータが発表されていない。

・デキスメデトミジンで鎮静中の人工呼吸患者で 24 時間睡眠ポリグラフ(PSG)を記録した。デキスメデトミジン(0.2-0.7μg/kg/h)を静脈内投与して、夜間(午後 9 時 00 分~午前 6 時 00 分)のみ Richmond Agitation-Sedation Scale リッチモンド興奮鎮静スケールを -1~ -4 に維持した。昼間は、患者が不快を訴えない限り、鎮静剤と鎮痛薬を中断した。これが起こった場合には、ミダゾラムまたはオピオイドを断続的に投与した。睡眠ステージと夜間の覚醒の頻度は、レクトシャッフェンとケイルズ基準を使って分析された。

・研究対象となった 10 人の人工呼吸された成人患者で、夜間の総睡眠時間の中央値(TST)は、4.7 時間(IQR 4.2-8.1時間)であり、睡眠の 78% が、夜間に起った(中央値 78%、IQR: 69-88%)。睡眠構造は、もっぱら NREM 睡眠のステージ 1(TSTの中央値 28.9%)とステージ 2 (TSTの中央値 71.2%)であった。SWS(TST の中央値 0%)も急速眼球運動(REM)睡眠(TST の中央値 0%)も、観察されなかった。覚醒頻度の中央値は、9.3/h (IQR、3-19.5/h)であった。

・人工呼吸されている患者で、デキスメデトミジンの夜間注入は、睡眠の昼夜サイクルを温存したが、SWS または レム睡眠の所見はなく、著しく乱れた睡眠構造を誘発した。

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