緊急多枝 OPCAB を受ける急性冠症候群患者における GIK による心筋保護

Myocardial protection by glucose-insulin-potassium in acute coronary syndrome patients undergoing urgent multivessel off-pump coronary artery bypass surgery
Br. J. Anaesth. (2012) doi: 10.1093/bja/aes324 First published online: September 17, 2012

・本無作為対照試験の目的は、緊急の多枝 OPCAB 手術を受ける急性冠症候群(ACS)患者で、グルコース・インスリン・カリウム(GIK)溶液が心筋保護に及ぼす効果を調査することであった。

・66 人の患者は、麻酔導入直後から再灌流 6 時間後まで、0.3ml/kg/h GIK 溶液(50% ブドウ糖 500ml に カリウム 80mEq とレギュラー・インシュリン 325 IU)か、等量の生理食塩水(対照)投与されるよう無作為に割り当てられた。主要エンドポイントは、再灌流後に群間でクレアチンキナーゼ-MB(CK-MB)とトロポニン T 濃度を比較することであった。第 2 エンドポイントは、群間で術後トロポニン T>0.8ng/ml と心筋梗塞(MI)の発症率を比較することであった。

・再灌流後の CK-MB[8.7(4.4) vs 13.1(7.9)ng/ml、P=0.006]とトロポニン T [0.20(0.13-0.49) vs 0.48(0.18-0.91)ng/ml 、P<0.0001]濃度は対照群と比較して GIK 群で有意に低かった。連続測定したトロポニン T の曲線下面積も、対照群と比較して、GIK 群で有意に少なかった[0.83(0.43-1.81) vs 0.46(0.31-1.00)、P=0.036]。再灌流後のトロポニン T> 0.8ng/ml を示した患者は、GIK 群の方が、対照群よりも少なかった(3 vs 11、P=0.033)。術後 MI の発生率は、群間で同程度であった。

・緊急の多枝 OPCAB を受ける ACS 患者で、GIK 投与は血糖コントロールに関連した合併症をきたすことなく、続発する心筋傷害の程度を有意に軽減した。

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