重症セプシス患者の脳血管自動制御能の障害とセプシス関連せん妄

Impaired cerebrovascular autoregulation in patients with severe sepsis and sepsis-associated delirium
Critical Care 2012, 16:R181 Published:2012-10-04

・敗血症関連せん妄(SAD)は、セプシス患者の罹患率を増加させるので、SAD の一因となっている要因は、さらに特徴づけられなければならない。可能性のあるメカニズムの一つは、セプシスによる脳血管の自動制御能(AR)の障害であり、これら血行動態が不安定な患者に脳の低-、あるいは高灌流へと導く可能性がある。したがって、本研究では、SAD の発生率とセプシス中の AR の状態との関係を調査した。

・脳の血流速度を、経頭蓋ドップラー超音波検査法を使用して測定し、観血的動脈圧曲線と関連付けて AR Mx 指数を計算した(Mx>0.3 は AR 障害を示す)。Mx は、セプシスから 4 日間、測定された。SAD の診断は、ICU の混乱評価法(CAM-ICU)を使用して、さらに、鎮静を RASS>-2 まで軽くした 4 日後の脳波の優位脳の電気的活動を使用して実施された。

・重症セプシス、セプティック・ショックのある重症の成人患者(APACHE Ⅱ32±6) 30 人が含まれた。AR は、 1 日目には患者の 60% で、2 日目には 59% で、3 日目には 41% で、4 日目には 46% で障害されていた。CAM-ICU で検出された SAD は患者の 76% で存在した。1 日目に AR 障害のある場合、4 日目の SAD 発生頻度と関係していた(p=0.035)。

・重症セプシス患者の大多数では、最初の 2 日間 AR が障害sれている。AR 障害は、SAD と関係しており、AR の機能障害が SAD の進展をもたらす引き金メカニズムの一つであることが示唆される。

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