レミフェンタニルをベースとした麻酔後の長期的な睡眠の質:無作為対照試験

Long-term quality of sleep after remifentanil-based anaesthesia: a randomized controlled trial
Br. J. Anaesth. (2012) doi: 10.1093/bja/aes384 First published online: November 19, 2012

・臨床と臨床前データは、オピオイドが睡眠の仕組みを混乱させるという点で一致している。近年では、レミフェンタニルが睡眠の質の長期的障害を惹起する可能性が示唆された。本無作為対照臨床試験は、レミフェンタニルが睡眠の質に及ぼす長期的効果の可能性を立証、あるいは論破するべくデザインされた。

・待機的手術を受ける 100 人の患者は、フェンタニルかレミフェンタニルをベースとした麻酔を受けるよう無作為化された。術前(T0)、術後 3 ヵ月(T3)、6ヵ月(T6)に、睡眠の質をピッツバーグ睡眠品質インデックス(PSQI)によって評価した。

・全体として、レミフェンタニル、またはフェンタニル群の患者の睡眠の質は、どの時点においても有意差はなかった。フェンタニル群の患者で、術前に睡眠良好と検査された患者は、研究の時間経過上で PSQI スコアにはなんら差異を示さなかった。対照的にレミフェンタニル群の睡眠良好な患者は、手術後少なくとも 3 ヶ月間は、有意に睡眠の質が障害されていた。術前に睡眠が不良であると検査された患者群は、両群共に T3 と T6 の時点で PSQI スコアになんら有意な差を示さなかった。

・一般的な患者集団で、レミフェンタニルの術中使用は、術後期に睡眠の質を有意に変えることはない。しかし、術前に睡眠良好者とされた患者では、睡眠の質が有意に低下するという結果になる可能性がある。これらの変化は、フェンタニルを投与された患者群では、観察されなかった。患者回復と生活の質の観点から、これら知見の関連性はさらに調査されてしかるべきである。

[!]:非常に高濃度のオピオイドが短時間だけ中枢神経系に作用することで、脳の奥深くに内在する睡眠機構に影響を与えるというわけか・・・。鎮痛手段をレミフェンタニルだけに頼らずに、フェンタニルやブプレノルフィンを併用して、レミフェンタニルの維持濃度を下げたほうが良いのかも、。その方が術後鎮痛も良好になるし。

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