動脈瘤性クモ膜下出血後の神経学転帰改善のための予防的マグネシウム投与:系統的レビューとメタ分析

Prophylactic magnesium for improving neurologic outcome after aneurysmal subarachnoid hemorrhage: Systematic review and meta-analysis
Journal of Critical Care . published online 28 November 2012

脳動脈瘤2.png・動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)の後には神経学的障害がよくみ見られる。我々の目的は、これらの患者で神経学的転帰を改善するためのマグネシウムの予防的投与を系統的にレビューすることであった。

・我々は、2012 年 6 月まで MEDLINE、EMBASE、CINAHL、Cochrane Central Register of Controlled Trial で、aSAH 後の成人に放射線学的血管攣縮または遅発性脳虚血(DCI)の前に、経静脈的にマグネシウムを投与し、対照群と比較した無作為および準無作為対照試験を検索した。2人の評価者は、別々に研究対象人口、介入、転帰(良好な神経学的転帰[主要転帰]、脳梗塞、DCI、X線撮影血管攣縮、死亡率、有害事象)に関するデータを得た。 分析は、ランダム効果モデルを使用した。

・702 の検索結果のうち、13 試験(n=2401)が選択基準を満たした。メタ分析では、マグネシウムが良好な神経学的転帰の可能性を増加させないこと(危険率[RR]、1.02; 95%信頼区間[CI]、0.97-1.07; p=0.49;12 試験、n=2345)、あるいは、脳梗塞の危険性(RR、0.69; 95%CI、0.46-1.05;p=0.08; 5 試験、 n=0 572)、X線撮影血管攣縮(RR、0.86; 95%CI、0.71-1.04; p=0.13; 7 試験、 n=0 438)、または死亡率(RR、0.98; 95%CI、0.80-1.20; p=0.86; 11 試験、 n=2092)を減少させないことを示した。マグネシウムは、DCI の危険性を減らした(RR、0.73; 95%CI、0.56-0.96; p=0.02; 10 試験、 n=1095)。有害事象に関するデータは、概して、まばらであった。

・予防的なマグネシウムの経静脈投与は、aSAH 患者で DCI の発生率を低下させるけれども、神経学的転帰を改善したり、脳梗塞や、放射線学的血管攣縮、死亡率を低下させることはない。

[!]:そうか~、単に遅発性脳虚血を減少させるだけで、神経学的転帰まで改善させることはできないのか。

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