マンニトールを投与される患者でフロセミドが循環血液量と電解質に及ぼす影響:術中の安全性調査

The Effect of Furosemide on Intravascular Volume Status and Electrolytes in Patients Receiving Mannitol: An Intraoperative Safety Analysis
Journal of Neurosurgical Anesthesiology: January 2013 - Volume 25 - Issue 1 - p 51-54

・マンニトールは、頭蓋内手術中に外科的な脳の展開をを改善するために、しばしば使用される。フロセミドは、この効果を増強するために、マンニトールにしばしば追加される。しかし、フロセミドのマンニトールへの追加に起因する利尿促進が血液量減少、低灌流、低カリウム血症、低ナトリウム血症を引き起こす可能性があるという懸念が存在する。本研究では、マンニトール(1g/kg)に併用した低用量フロセミド(0.3mg/kg)の術中安全性を調査した。

・二重盲式無作為化偽薬対照試験で 23 人の患者を観察して、腫瘍手術に際しての外科的脳腫脹抑制に及ぼすマンニトール(1g/kg)にフロセミド(0.3mg/kg)を併用した場合の効果を調査した。マンニトールと研究薬(フロセミドまたは偽薬)を投与して、電解質(ナトリウム、カリウム、乳酸)を含む動脈血ガス分析、尿流出量を 3 時間にわたって 30 分おきに記録した。血漿ナトリウム、カリウム、乳酸濃度、定時尿流出量を記録し、経時的に、そして、フロセミド vs 偽薬群間で比較し、P<0.01 をもって有意とした。

・マンニトールは、大量の利尿(1533±335mL)を誘発したが、低用量フロセミドの追加は投与後 90 分間の尿生成速度と総尿流出量(2561±611mL、偽薬群と比較して、P<0.001)の双方を大幅に増加させた。フロセミドを追加しても、血清カリウム濃度<3.8±0.7mEq/L、血清ナトリウム濃度<128.3±3.4mEq/L、血清乳酸濃度>2.4±0.9mmol/l をきたすことはなかった。いずれの時点においても、血漿カリウム濃度、ナトリウム濃度、乳酸濃度に群間差はなかった。

・67% もの尿量が増加したにもかかわらず、マンニトールに低用量フロセミドを加えても、マンニトール単独投与と比較して有意な電解質異常や血液量減少をもたらさないようである。

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